宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 3/ 9 10:24 現在は太陽風、磁気圏ともに静かです。今後の磁気圏の乱れに注意して下さい。
2004/ 3/10 10:49 太陽風の速度が700km/秒へ上昇しています。オーロラ活動が激しくなっています。
2004/ 3/11 10:25 太陽風がたいへん高速です。磁気圏は小規模な磁気嵐状態になっています。
2004/ 3/12 10:28 高速太陽風は下がり始めています。昨夜はオーロラがとても活発でした。
2004/ 3/13 10:55 太陽風の速度はやや下がって550km/秒になりました。放射線帯の電子が増えています。
最新のニュース

2004/ 3/14 10:50 更新
太陽風の速度は450km/秒まで下がりましたが、オーロラ活動は活発です。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風は速度450km/秒まで下がりました(黄色線)。
コロナホールの影響からは抜けつつある様です。
一方、太陽風の磁場(白線)は、5nT程度とあまり強くないのですが、
南向き成分(赤線のマイナス成分)が頻繁に現れていたために、
磁気圏へのエネルギーの流入が続き、オーロラ活動は比較的活発でした。
AE指数を見ると500nT前後の変動が続いています。
しかし、速度が既に低下していますので、これ以上激しい変化は起こらないでしょう。

昨日もお伝えしましたが、静止軌道の高エネルギー電子の増加状態が続いています。
赤線、青線ともに、衛星運用に障害が多くなると言われる10の4乗の線を越えています。
この状態は数日継続する可能性がありますので、引き続き注意が必要です。

今回のコロナホールはほぼ去ったと見られます。
SOHO EIT284カメラの太陽画像には、目立ったコロナホールは見られません。
これからしばらく静かな状態が続くでしょう。

太陽黒点570群が、きれいなふたつ目玉に見えています。規模は縮小傾向にある様です。
フレア(太陽爆発)も低調で、こちらも静かな状態が続きそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。