宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:52)
今日、M6.4の中規模フレアが発生しました。
また、X1.5の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/30 10:37 M1.4
09:56 M1.7
07:11 C9.9
05:56 M1.1
04:42 M6.4
04:15 C9.4
02:35 C9.3
02:08 C6.6
7/29 23:07 M4.2
22:44 C6.2
21:47 M8.7
21:06 M1.6
15:21 C4.3
14:09 M1.0
12:39 C9.4
11:15 X1.5
10:09 C9.2
08:46 C4.4
07:35 C6.9
05:26 M1.9
03:10 M1.3
02:09 C5.7
00:55 C8.3
7/28 21:44 M2.6
19:30 M7.7
15:05 C4.9
12:37 M1.5
10:43 M9.9
08:00 C3.8
03:26 M3.4
02:53 M2.7

黒点  7/30 (NOAA)
磁場 フレア
3762 16 βγ M9
3763 2 β ---
3764 1 α ---
3765 19 βγδ M4
3766 23 βγδ X2
3767 15 β C7
3768 18 βγ M1
3769 1 β ---
3770 15 βδ C9
3771 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:45 492 -1.5
-2 h 489 -9.1
-4 h 443 +9.8
-6 h 329 -1.9
-8 h 338 -3.0
-10 h 343 -1.7
-12 h 352 +1.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -16 -/ -
-2 h 28 -/ -
-4 h 22 -/ -
-6 h -3 -/ -
-8 h -3 -/ -
-10 h 1 -/ -
-12 h 3 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^2
7/30 0.2 2x10^3
7/29 0.2 9x10^2
7/28 0.2 5x10^2
7/27 0.2 2x10^2
7/26 0.2 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/ 7/25 13:48 太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。太陽の向こう側でCMEが発生しました。
2024/ 7/26 13:55 太陽風の速度が高まり、磁気圏の活動が強まっています。
2024/ 7/27 12:58 太陽風は平均的な速度に戻っています。磁気圏も穏やかです。
2024/ 7/28 14:27 Mクラスの中規模フレアの発生が続いています。CMEの発生も続いています。
2024/ 7/29 13:46 X1.5の大規模フレアが発生しました。その他のフレアによりCMEが発生しています。
最新のニュース

2024/ 7/30 13:52 更新
太陽風の乱れが到来しました。中規模フレアやCMEの発生が続いています。

担当 篠原

今朝、30日8時半(世界時29日23時半)に、
ACE衛星で太陽風の急な強まりが観測されました。
速度は、330km/秒と低速の状態から、
450km/秒、やがて480km/秒とやや高速になり、
磁場強度は、5nTと平均的な状態から、
15nTに強まっています。

この強まりが地球に達して磁気圏を圧縮したことにより、
30日9時(世界時30日0時)に静止衛星であるGOES衛星で、
磁場の急な強まりが観測されています。

この変化が、
27日午後に発生したCME(コロナ質量放出)による乱れだとすると、
2日半ほどで地球に達したことになります。

NOAA/SWPCの最新の太陽風予報では、
変化の到来は30日17時(世界時30日8時)となっていました。
タイミングにずれはありますが、
その後に発生が続いた複数のCMEによる乱れが
次々に地球に到来する様子を示しています。
この後も太陽風の変化に注目して下さい。

太陽風磁場の南北成分は、
乱れの到来直後は北向きに強まりましたが、
2時間ほどで南向きに反転し、
-10nTに達する強い南向きが発生しています。
しかし、その変化も2時間ほどで終わって、
グラフの最後は一旦北向きに切り替わっています。

磁気圏の活動は南向きになった短い時間だけ強まることになり、
AE指数は、グラフの最後に1300nTの大きい変化が発生しています。

この後、別のCMEの影響も含めて
磁場の南北成分はどの様に推移するでしょうか、
磁気圏活動への影響が変わるので注目して下さい。


太陽は、昨日のニュース以降も
Mクラスの中規模フレアが続いています。

29日22時(世界時29日13時)に、南西側(右下)の3762黒点群で
M8.7と大きい中規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA193の動画を掲載します。

このフレアに伴って、フレアの領域のすぐ北側(上側)にあった
ダークフィラメントの噴出が発生しています。
動画ではコロナのガスが激しく動く様子が見えています。

そして、直後の29日23時半(世界時29日14時半)には、
南側(下側)の領域でフィラメント噴出が発生しています。
動画の後半の噴出がこの変化です。

これにより、2つのCMEが右上寄りと右下寄りに飛び出しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画をご覧下さい。

掲載しているNOAA/SWPCの太陽風予報の動画の最後の噴出は、
これらのCMEの乱れではないかと思います。
この変化が地球に達するのは、明後日、8月1日の昼頃の様です。

この他に、29日23時(世界時29日14時)に
中心部の3765群でM4.2、
30日4時半(世界時29日19時半)に、
南東の端(左下)でM6.4などの中規模フレアが発生しています。

南東の端のM6.4フレアの動画も掲載します。
可視光写真では、黒点が現れています。
この後も活動は続くでしょうか。



GOES衛星で磁場の急な強まりが観測されました。太陽風の強まりが磁気圏を圧縮した変化です。
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース


複数のCMEの発生により、太陽風の乱れが次々にやって来ます。
(c) NOAA/SWPC、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


3762黒点群で発生したM8.7の中規模フレアと、南側で発生したフィラメント噴出。
(c) SDO衛星AIA193 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


右上寄りと右下寄りにCMEが飛び出しています。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


南東の端で発生したM6.4の中規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。