宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:40)
今日、C1.7の小規模フレアが発生しました。
また、M6.0の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 4 14:16 C1.4
13:41 C1.7
9/ 3 20:34 C5.0
17:12 M6.0
14:13 C5.9
12:56 C1.8
09:07 M1.1
01:36 C2.1
9/ 2 15:35 M3.3
06:51 C7.4

黒点  9/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
3415 2 β ---
3417 4 β C1
3418 1 α ---
3419 3 β ---
3420 4 β ---
3421 5 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:34 411 -0.4
-2 h 413 +0.1
-4 h 430 -0.5
-6 h 456 -2.2
-8 h 449 +0.6
-10 h 457 +0.9
-12 h 458 -1.8

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
14:30 -63 -/ -
-2 h -57 -/ -
-4 h -68 -/ -
-6 h -65 -/ -
-8 h -57 -/ -
-10 h -56 -/ -
-12 h -61 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.4 2x10^2
9/ 4 0.6 2x10^3
9/ 3 0.6 2x10^3
9/ 2 18.7 2x10^2
9/ 1 25.8 1x10^2
8/31 0.3 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 8/30 13:10 低速の太陽風が続いています。太陽は穏やかです。
2023/ 8/31 13:28 太陽風は低速の状態が続いています。フィラメント噴出が発生しました。
2023/ 9/ 1 13:26 太陽風は平均的な速度に戻っています。M1.2の中規模フレアが発生しました。
2023/ 9/ 2 07:23 CMEの乱れは地球にも向かっている様です。太陽風の速度が高まっています。
2023/ 9/ 3 13:30 太陽風は高速の状態が続き、磁気圏の活動も高まっています。
最新のニュース

2023/ 9/ 4 14:40 更新
太陽風は平均的な状態に戻っています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

昨日のニュースで紹介したように、
世界時9月2日に入った頃から、
太陽風速度が高まり、磁場が南向きにやや強まったため、
磁気圏の活動が強まっていました。

この頃、現地2日20時(世界時2日8時)頃に、
ニュージーランド南島クィーンズタウンで撮影されたオーロラの写真を
米戸 実さんよりいただきました。

この日は、満月の2日後と月がまだ大きく、
月が上がってくるまでの限られた時間内での撮影だったとのことです。
1枚目の写真の右端が青いのは薄明の影響だとのことです。

南の地平線から美しいグラデーションでオーロラの光が広がっています。
2枚目の写真は、対角魚眼レンズを使っているので、
上から2/5辺りが天頂で、その上は北の空になるそうです。
天頂と思われる場所の右上にさそり座が写っています。

3、4枚目の写真では、上の方に赤い光の帯がもう1本増えていて、
オーロラが二重の様に見えています。
この上の光はSAR Arcだとのことです。
SAR Arcは、磁気嵐による環電流の高エネルギープラズマから
エネルギーが供給されて発生している現象で、
通常のオーロラとは電子が降り込むまでの経路が異なります。
赤い光は酸素原子によるもので、通常のオーロラと同じものです。

赤い光に強い改造カメラならではの素晴らしい写真を、
どうもありがとうございます。



現在の太陽風は、
速度は500km/秒から400km/秒へ下がり、
平均的な速さに戻っています。
磁場強度も5nTで落ち着いていて、
こちらも平均的な状態です。

磁場の南北成分は、
グラフの中盤までは弱い南寄りの傾向が続いていて、
AE指数は、500nTくらいの変化が度々発生しています。

グラフの最後では、速度と磁場強度は下がり、
南北成分は0nT付近で小さく変化しています。
この状態が続くと、磁気圏の活動も穏やかになるでしょう。


太陽では、昨日の夕方、3日17時(世界時3日8時)に、
西の端に沈んだ3413黒点群でM6.0の中規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。
M6.0に達する規模のフレアは、
世界時8月7日のX1.5以来で、およそ1か月ぶりです。

その直前にC5.9、直後にC5.0、C5.7の
小規模フレアも発生していて、
フレアの輝きが活発に続きます。
画像でも分かりますが、
太陽の端の向こう側で発生しているので、
本当の規模はこれらよりも大きかった可能性があります。

活動が1週間ほど早ければ、
噴出したCME(コロナ質量放出)による乱れが
地球へ向かって来ていたでしょう。



ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地9月2日20時(世界時2日8時)頃に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地9月2日20時(世界時2日8時)頃に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地9月2日20時30分(世界時2日8時30分)頃に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地9月2日20時30分(世界時2日8時30分)頃に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


3413黒点群で発生したM6.0の中規模フレアとその前後の小規模フレアの様子。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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