宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by NIT, Kagoshima College  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:41)
今日、M1.4の中規模フレアが発生しました。
また、M4.1の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/30 08:26 C4.9
01:15 M1.4
7/29 22:15 C5.5
19:22 C9.2
15:48 C6.7
10:54 C2.7
05:46 C5.9
00:40 M4.1
7/28 23:45 C7.8
22:40 C3.0
19:53 C3.9
16:52 C3.3
15:26 C6.7
10:35 C7.5
10:06 C7.7
07:05 M1.7
01:38 C3.5

黒点  7/30 (NOAA)
磁場 フレア
3377 2 β ---
3379 1 α ---
3380 16 β M1
3385 1 α ---
3386 12 β C3
3387 5 β C2
3388 5 β M2
3389 1 α C2
3390 3 β C9
3391 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:34 448 -4.9
-2 h 442 +3.4
-4 h 433 +6.5
-6 h 424 +5.5
-8 h 395 +3.7
-10 h 394 +0.3
-12 h 389 -4.1

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -15 -/ -
-2 h -15 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -13 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 43 4x10^2
7/30 87 2x10^3
7/29 154 1x10^3
7/28 0 1x10^3
7/27 0 2x10^3
7/26 3 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 7/25 13:41 太陽風は平均的な状態です。太陽の向こう側でハロー型のCMEが発生しました。
2023/ 7/26 15:56 CMEによる太陽風の急な変化が到来しました。磁気圏の活動も強まっています。
2023/ 7/27 13:55 太陽風速度の高まりが続いています。磁気圏は穏やかです。
2023/ 7/28 13:41 太陽風は平均的な状態です。太陽の向こう側でCMEが発生しました。
2023/ 7/29 12:21 太陽風は平均的な状態です。M4.1の中規模フレアが発生しました。
最新のニュース

2023/ 7/30 13:41 更新
29日朝にハロー型のCMEが発生し、太陽風の変化が到来しそうです。

担当 篠原

昨日の朝の現象ですが、29日6時(世界時28日21時)頃に、
太陽の中心部の北東寄り(左上)で
フィラメント噴出が発生しました。

SDO衛星AIA304の動画を掲載します。
薄暗く見えるダークフィラメントが
噴き上がって行く様子が見えています。

この噴出により、CME(コロナ質量放出)が
太陽を丸く囲むように広がって発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、
左下の噴出が目立っていますが、
右上方向にもガスが広がる様子が淡く見えています。

NOAA/SWPCの太陽風予報によると、
太陽風の変化は、明後日、8月1日15時(世界時8月1日6時)頃に
地球に到来する可能性があるとのことです。
その場合、およそ3日半で地球にやって来ることになります。

速度の変化は小さくなりそうですが、
磁場が強まって南向きに大きく変化すると、
磁気圏の活動が活発になります。
変化の到来に注目してください。

また、太陽では、
中心部南西側(右下)の3380黒点群でM1.4の中規模フレア、
南東の端近く(左下)の3390群でC9.2の小規模フレアが発生し、
中心部北東側の3386群でも小さい活動が頻繁に発生しています。


太陽風は、速度が380km/秒から440km/秒へ少し上昇しています。
速さとしては平均的な状態です。
磁場強度も、5nTから7〜8nTへ少し強まっています。

南北成分は、南北に傾向がゆっくりと切り替わっていて、
南向きになった頃に、
AE指数で300〜800nTの小中規模の変化が発生しています。

SDO衛星AIA193では、コロナホールは特に見られず、
CMEによる乱れを除くと、太陽風は穏やかに推移しそうです。



29日朝に太陽の北東寄りで発生したフィラメント噴出。
(c) SDO衛星AIA304、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を丸く囲むように広がるハロー型のCMEが発生しました。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽風の変化は8月1日15時(世界時8月1日6時)頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。