宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by NIT, Kagoshima College  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:48)
今日、C1.6の小規模フレアが発生しました。
また、M1.1の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/21 10:22 C1.6
4/20 20:41 C1.9
08:22 M1.1
4/19 --- ---

黒点  4/21 (NOAA)
磁場 フレア
2816 10 β M1
2817 13 β ---
2818 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:34 550 -0.3
-2 h 531 +1.7
-4 h 557 +2.6
-6 h 567 -1.5
-8 h 588 -1.2
-10 h 611 -2.1
-12 h 591 -2.5

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -6 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -18 -/ -
-6 h -22 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 - 4x10^3
4/21 0.8 1x10^4
4/20 0.7 1x10^4
4/19 0.7 1x10^4
4/18 0.6 8x10^3
4/17 0.7 9x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/ 4/16 11:52 太陽風は平均的な速度です。新しい黒点が2か所に現れています。
2021/ 4/17 13:31 高速太陽風が到来し、600km/秒に達しています。磁気圏の活動も高まっています。
2021/ 4/18 10:17 太陽の東端で小さいフレアが発生しました。高速の太陽風が続き、磁気圏も活動的です。
2021/ 4/19 10:40 太陽風は高速の風が続いています。磁気圏も活動的です。
2021/ 4/20 13:15 M1.1の中規模フレアが発生しました。太陽風は600km/秒台の高速風です。
最新のニュース

2021/ 4/21 13:48 更新
高速太陽風の速度が下がり始めています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

カナダ・イエローナイフの大塚さんより、
現地17日23時(世界時18日5時)に撮影された
オーロラの写真をいただきました。

今回の高速太陽風が始まって2日目、
速度が600km/秒近くに高まっていた頃のオーロラです。
AE指数は500nTの中規模の変化が発生しています。
全天をオーロラの光が覆っていて、
強い光の帯がちょうど頭の上で輝いています。

大塚さんは、YouTubeにオーロラの動画を掲載されていて(リンク)、
今回の高速太陽風の期間中の
素晴らしいオーロラの様子も見ることができます。
実際の速度で動くオーロラの姿はとても魅力的です。

見事な写真をどうもありがとうございます。



現在の太陽風は、速度が下がり始めていて、
今日未明に600km/秒台を割り、現在は540km/秒あたりです。
高速の状態は続いていますが、
高速風領域としては後半に入っているのかもしれません。

太陽風の磁場強度は、
4nT前後と平均的な状態を保っています。
南北成分は、南寄りの変化が続いていて、
AE指数は300〜700nTの中規模の活動が続いています。

SDO衛星AIA193を見ると、
南半球のコロナホールは、太陽の西の端に近づいていて、
この後、太陽風への影響は弱くなります。
太陽風速度の高まりは、次第に落ち着いて行くでしょう。


昨日のM1.1フレアに伴って発生したCME(コロナ質量放出)を、
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画で紹介します。

これによると、CMEは太陽の東寄り(左寄り)に噴出しています。
フレアの発生地点が太陽の中心近くだったので、
地球方向にもガスが広がっている可能性があります。
CME発生の3〜4日後の23〜24日くらいに
太陽風の乱れが到来するかもしれません。


太陽では、南東(左下)の新しい黒点に、
2818群と番号が付けられています。
一方、北西に見えていた新しい黒点は、その後消えています。

北西の2817群の活動がやや高まっていて、
C1.9、C1.5の小規模フレアの他、
Bクラスの小さいフレアをいくつも起こしています。



カナダ・イエローナイフで、世界時18日5時に撮影されたオーロラ。
(c) YOSHI OTSUKA 氏


昨日のM1.1フレアに伴って発生したCME。太陽の東に向かって噴出している。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。