宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:09)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/26 --- ---
3/25 --- ---
3/24 --- ---

黒点  3/26 (NOAA)
磁場 フレア
2811 3 β ---
2812 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:04 456 -3.4
-2 h 450 -1.5
-4 h 463 -2.6
-6 h 435 -0.6
-8 h 409 +2.3
-10 h 403 +4.6
-12 h 416 +4.1

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -24 -/ -
-2 h -21 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -3 -/ -
-8 h -5 -/ -
-10 h -6 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 2x10^2
3/26 0.7 1x10^3
3/25 0.7 5x10^3
3/24 0.7 1x10^4
3/23 0.7 6x10^3
3/22 0.7 4x10^3

静か 激しい 非常に


















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X線3日1日 (GOES)
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SUVI131 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/ 3/21 12:42 太陽風磁場が南向きに大きく変化し、磁気圏活動を強めました。太陽風は600km/秒の高速状態です。
2021/ 3/22 13:37 600km/秒の高速太陽風が続き、磁気圏の活動も強まっています。
2021/ 3/23 14:11 太陽でフィラメント噴出が発生しています。太陽風は高速ですが、速度は下がり始めています。
2021/ 3/24 12:46 高速太陽風は終わり、平均的な速さに戻っています。
2021/ 3/25 12:40 太陽風は平均的な状態です。磁気圏の活動が高まっています。
最新のニュース

2021/ 3/26 13:09 更新
太陽風は平均的な状態です。20日のニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランドの米戸 実さんより、
南島クィーンズタウンで、
現地20日深夜(世界時20日午前)に撮影された
オーロラの写真をいただきました。

20日から23日にかけて到来した高速太陽風の始まりの頃のオーロラです。
速度が高まる前の磁場の強まりの時に、
-18nTに達する強い南向き磁場が到来しました。
1、2枚目は、オーロラの活動が始まって3時間ほど経った頃の撮影です。

1枚目では、写真の中心に小マゼラン、上端に大マゼランが写っています。
左の天の川の写真の少し上に南十字が見えているそうです(2枚目参照)。
米戸さんによると、
「情熱的な色をしたオーロラの乱舞となり、
オーロラの縦筋が右にたなびく様が肉眼で見えました。
久しぶりのオーロラダンスでした。」
とのことで、素晴らしい光景だった様です。
写真にもいくつもの光の縦筋が見えています。

2枚目は、1枚目の5分前ですが、
対角魚眼レンズを使ったかなり広い範囲を撮影したものです。
1枚目はこの写真の中央部を切り取ったようなものですが、
この2枚を比べるだけでも、オーロラの光が動いている様子が分かります。
この写真でオーロラが左右いっぱいに広がっているということは、
実際の空では東西にいっぱいに広がっていたことでしょう。
上空への高まりも、かなりのものだったと思われます。

3枚目はオーロラが落ち着いたころの撮影だそうで、
天の川をいっぱいに入れた構図とのことです。
この写真では、右端に横になったオリオン座の下半分が写っています。

これらの写真は、22日に送っていただいていたのですが、
私のミスで掲載が遅れてしまいました。
たいへん申し訳ありません。
美しい写真をどうもありがとうございます。



現在の太陽風は、速度が450km/秒に少し上がっています。
磁場強度は、4〜5nTと平均的な状態です。

磁場の南北成分は、
南寄り、北寄り、南寄りと傾向が変わっています。
AE指数も、活動が続いて、止まって、再開する様な推移になっています。
現在の状態が続けば、小規模の磁気圏の活動が続きそうです。

SDO衛星AIA193では、
太陽の中央部は小さいコロナホールが見えるだけです。
27日周期の図を見ると、前周期の太陽風は、
明後日に相当する3月1日から速度の高まりが発生していますが、
今回は影響が弱まるかもしれません。


太陽は、2812黒点群でB8.3の小さいフレアが発生しています。
活動が高まっている様子は特にありません。




ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地20日22時14分(世界時20日9時14分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地20日22時9分(世界時20日9時9分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地21日0時(世界時20日11時)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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