宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:09)
昨日、M4.4の中規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/30 --- ---
11/29 21:37 M4.4
20:27 C1.6
08:03 C3.1
11/28 22:29 C2.9
10:20 C1.5
01:49 C1.5

黒点 11/30 (NOAA)
磁場 フレア
2783 1 α ---
2785 1 α ---
2786 13 βγ C3
2787 1 α ---
2788 7 β ---
2789 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:04 381 -4.8
-2 h 380 +1.0
-4 h 386 +0.1
-6 h 374 +1.6
-8 h 373 +2.0
-10 h 375 +2.4
-12 h 367 +1.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -8 -/ -
-2 h -2 -/ -
-4 h -4 -/ -
-6 h -6 -/ -
-8 h -10 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.6 4x10^2
11/30 0.7 1x10^3
11/29 0.7 2x10^3
11/28 0.7 2x10^3
11/27 0.8 2x10^3
11/26 0.8 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
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AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
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衛星電子 (GOES)
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Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2020/11/25 12:31 2786黒点群の全体が見えてきました。太陽風は平均的な速度に戻っています。
2020/11/26 13:46 太陽風はやや低速になっています。太陽はやや落ち着いています。
2020/11/27 14:11 太陽の北東の端から黒点が現れ、C2.7の小規模フレアを起こしています。
2020/11/28 13:55 Cクラスの小規模フレアが続いています。太陽風は平均的な状態です。
2020/11/29 12:42 Cクラスのフレアが続いています。太陽の南東に新しい黒点が現れています。
最新のニュース

2020/11/30 12:09 更新
太陽の東端でM4.4の中規模フレアが発生しました。活動領域はこれから現れます。

担当 篠原

昨夜、29日21時半(世界時29日12時半)に、
太陽の東端(左端)の向こう側にある活動領域で、
M4.4の中規模フレアが発生しました。
SDO衛星による動画を掲載します。
フレアの激しい爆発の後のポストフレアループがとてもきれいです。

Mクラスに達するフレアは、5月29日のM1.1以来で、
2019年12月に始まった第25活動周期としては、
2回目のMフレアです。
また、M4に達する規模のフレアは、
2017年9月10日(世界時)のX8.2以来となり、
およそ3年3か月ぶりの発生です。

ただし、このフレアを起こした活動領域は、太陽の向こう側にあり、
半日過ぎてやっと端がこちら側に見えてきた状態です。
従って、フレアの本当の規模は
M4よりも大きかったのではないでしょうか。

このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生し、
コロナのガスが太陽の左側に向かって勢い良く飛び出しています。
SOHO衛星による動画を掲載します。
地球からは横を向いているので、影響はなさそうです。

太陽を左側から観測しているSTEREO Ahead衛星では、
このフレアの全体の様子が撮影されています。
CMEも衛星に向かって飛び出しているため、
太陽全体を丸く囲むような広がり方に見えています。
3枚目の動画をご覧下さい。

X線グラフは、M4.4フレアの後は目立った変化は起きていません。
活動領域はこれから姿を現すので、
今後はフレアの発生も目立つ様になるかもしれません。

太陽全体としては、
南西の2783黒点群が没して見えなくなっています。
中央部南側の2785群は、
左下の黒点が2788群と別の群に分けられています。
また、南東(左下)に小さい黒点が現れて、2789群となっています。


太陽風は、速度が400km/秒から380km/秒に少し下がり、
やや低速になっています。
磁場強度は、8nTから5nTに下がって、平均的な状態です。

磁場の南北成分は、
弱い南寄りから弱い北寄りに変わる変化をしています。
AE指数は、南寄りの頃に小規模の変化が発生し、
以降は静かになっています。
太陽風の速度が下がってきたため、
磁気圏は基本的には穏やかに推移しそうです。




太陽の東端の向こう側で発生したM4.4の中規模フレア。SDO衛星AIA131、171、193。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


M4.4に伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Ahead衛星による、太陽の左側から観測したM4.4フレアとCME。EUVI 195、COR2。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr



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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。