宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:46)
今日、X8.2の大規模フレアが発生しました。
また、M3.7の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子も強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/11 00:20 X8.2
9/10 21:30 C1.8
17:48 C2.8
11:39 C9.0
07:17 M1.0
05:59 C4.7
9/ 9 20:21 M2.9
19:33 M3.7
15:50 C1.7
13:13 M1.1
12:43 C4.2
12:01 C6.3
08:33 M2.1
07:15 C2.4
02:52 C1.8
00:05 M3.0

黒点  9/11 (NOAA)
磁場 フレア
2674 4 β ---
2678 3 β ---
2680 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:33 660 +0.1
-2 h 612 -1.5
-4 h 575 -1.8
-6 h 527 -1.9
-8 h 535 -0.5
-10 h 532 -0.0
-12 h 541 -0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1110 1x10^4
9/11 1180 2x10^4
9/10 2 2x10^4
9/ 9 17 1x10^4
9/ 8 844 3x10^3
9/ 7 352 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 9/ 6 12:57 2673黒点群のフレア活動が続いています。今夜以降、太陽風の乱れが到来しそうです。
2017/ 9/ 7 10:06 X2.2、X9.3の大規模フレアが発生しました。X9のフレアは11年ぶりです。
2017/ 9/ 8 11:00 次のCMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動も激しくなっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2017/ 9/ 9 12:42 2673黒点群のフレアは続いています。太陽フレアのHα写真をどうぞ。
2017/ 9/10 13:13 2673黒点群は太陽の西に沈みかけています。カナダ・ドーソンシティのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2017/ 9/11 10:46 更新
太陽の西に沈んだ2673黒点群で、X8.2の大規模フレアが発生しました。

担当 篠原

深夜、11日0時半(世界時10日15時半)に、
太陽の西に沈んでいった2673黒点群で、
X8.2の大規模フレアが発生しました。

SDO衛星AIA131、193による動画を掲載します。
可視光写真では、2673黒点群は既に見えなくなっていて
(昨日の昼頃までは、太陽の端にかろうじて見えていました)、
掲載の動画でも、明るく輝くポスト・フレアループの根元は、
地平線(?)の向こう側に行っている様に見えます。

GOES衛星のX線データでは、
6日に発生したX9.3に次ぐ規模のフレアになっていますが、
発生領域が太陽のこちら側にあれば、
もう一段高い規模のフレアとして観測されたかもしれません。

いずれにしても、太陽の第24活動周期の
第一位、第二位の規模のフレアが、
この一週間に連続して発生したことになります。


このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3と、
太陽の向こう側から観測しているSTEREO Ahead衛星のCOR2
による動画を掲載します。
6日に発生したCMEの動画と見比べて見て下さい。
飛び出す方向の違いもあるため、単純には比較できないと思いますが、
CMEのガスは、前回よりも勢い良く飛び出しているように感じます。

太陽の向こう側に回り込んで発生した現象なので、
地球へ影響が及ぶ可能性は一般的には低いのですが、
SOHO衛星とSTEREO衛星の動画を見ると、
今回は、地球方向へも太陽風の乱れがやって来るかもしれません。

前回のCMEの乱れは、1日半で地球までやって来ました。
同等の速度を考えると、明日の昼以降となりますが、
CMEの中心からは大きく外れているので、
太陽風の乱れがやって来ても、
変化が特別大きくなることはないと思います。
どのような結果になるか、今後の太陽風に注目してください。


太陽放射線(非常に高速の陽子)も増加して、
10MeV以上の粒子を示す赤線が、再び1000に達しています。
ただし、今回の増加では、50MeV以上を示す青線、
100MeV以上を示す緑色線のグラフも大きく増加しています。
よりエネルギーの高い陽子が、
前回よりも多く地球方向に飛来したことを示しています。

このため、SOHO衛星の画像には、
白い細かい筋が多数発生しています。
これは、観測装置のCCDに高エネルギーの陽子が衝突することで
発生しているノイズで、
snowstorm (吹雪) と呼ばれたりしています。

太陽の向こう側に消えていった2673黒点群ですが、
今後も活動を続けるかもしれません。
STEREO Ahead衛星の視界に入ってきた(太陽の左端)
様なので、引き続き注目してください。



太陽風は、今朝早くから速度が高まり始め、
660km/秒とかなり高い速度に達しています。
磁場強度は、5nTから多少増減する変化を記録していますが、
現在は5nTに戻っています。

磁気圏の活動もやや高まっているようですが、
AE指数のグラフは全体が太くなっていて、
詳しくは読み取りにくくなっています。

コロナホールの影響には早すぎると思います。
太陽風の速度上昇は、
2673群から流れ続けていたCMEに関係する変化でしょうか。




西の端に沈んだ2673黒点群で発生したX8.2の大規模フレア。SDO衛星AIA131、193。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


X8.2フレアに伴って発生したCME。太陽放射線によるsnowstormも発生している。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Ahead衛星COR2による、太陽の向こう側から観測したCME。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


世界時9月10日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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