宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:00)
今日、M3.9の中規模フレアが発生しました。
また、X9.3の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風が非常に高速です。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子はやや強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 8 10:37 C5.3
09:33 C6.4
08:50 M3.9
08:11 C4.1
07:41 C2.7
06:32 C5.4
06:15 C4.5
05:12 C3.3
04:52 C3.2
04:11 C4.4
03:39 C4.5
03:03 C5.2
9/ 7 23:19 X1.3
19:11 M7.3
18:34 M1.5
18:17 C2.3
16:32 C3.5
15:11 C8.2
13:58 M2.4
08:33 M1.2
04:19 M1.4
02:56 C8.6
02:27 M1.0
00:51 M2.6
9/ 6 20:52 X9.3
20:02 M1.2
17:51 X2.2
16:30 C2.7
02:37 M2.3
02:12 C4.6
01:05 C3.7

黒点  9/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
2673 21 βγδ X9
2674 13 β ---
2677 3 β C3
2678 3 α ---
2679 4 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:53 763 -6.0
-2 h 679 -29.2
-4 h 494 -9.5
-6 h 515 -0.2
-8 h 508 +4.3
-10 h 541 +7.2
-12 h 585 +2.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 333 1x10^3
9/ 8 844 3x10^3
9/ 7 352 2x10^4
9/ 6 210 1x10^4
9/ 5 108 4x10^4
9/ 4 0 4x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 9/ 3 12:35 高速太陽風は速度が下がり始めています。2674黒点群が大きな姿を見せています。
2017/ 9/ 4 13:20 2673黒点群が大きく発達しています。
2017/ 9/ 5 13:11 2673群でMクラスのフレアが続いています。CMEも発生しています。
2017/ 9/ 6 12:57 2673黒点群のフレア活動が続いています。今夜以降、太陽風の乱れが到来しそうです。
2017/ 9/ 7 10:06 X2.2、X9.3の大規模フレアが発生しました。X9のフレアは11年ぶりです。
最新のニュース

2017/ 9/ 8 11:00 更新
次のCMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動も激しくなっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

今朝、X9.3のフレアに伴って飛び出したCMEによる太陽風の乱れが、
地球に到来しました。
DSCOVR衛星の太陽風観測では、8日7時半(世界時7日22時半)に、
速度が500km/秒から700km/秒へ急に上昇し、
磁場強度も、10nTからおよそ30nTへ強まっています。

乱れが地球に到達したのは、およそ30分後で、
気象庁地磁気観測所(茨城県)の地磁気データでは(1枚目の図)、
8日8時(世界時7日23時)に、磁場の急な変化が発生しています。

X9.3フレアの発生から1日半での到達となり、
予想よりもかなり早い到来となりました。
その割に、太陽風の最高速度は750km/秒に留まっていて、
特に激しいというほどではありません。

太陽風磁場の南北成分は、
昨日の朝以降、北向きに振れる時間帯が長く、
磁気圏の乱れは限定的でした。
しかし、今朝早く、8日5時(世界時7日20時)から南向きに傾向が変わり、
-10nTの強い南向きが連続するようになりました。
このため、磁気圏の活動は高まって、
AE指数は1000nT規模の変化に発達していました。

この直後に次のCMEが到来して磁場が強まったのですが、
南北成分は更に南向きに強まり、-30nTに達する大きな振れ幅になりました。
速度が700km/秒に高まったことも重なって、
磁気圏の活動は更に激しくなり、
AE指数は、1500〜2000nTに達する変化を記録しています。

この頃の南極昭和基地のオーロラの様子を動画で紹介します。
満月直後の大きな月が空を明るく照らしていますが、
それに負けずに明るくオーロラが輝いています。

京都大学WDCのDst指数(速報値)では、
-190nTに達する減少(Dst指数はマイナス方向に強まります)が発生していて、
大きな磁気嵐になっています。
Dst指数が-200nTまで変化すると、2015年6月以来の記録になります。


また、昨日の朝に到来した太陽風の乱れによるオーロラの速報を、
ニュージーランドの中村太一さんが送って下さいました。
現地7日20時55分(世界時7日8時55分)の2枚と、
現地7日22時40分(世界時7日10時40分)の撮影です。

AE指数のグラフを見ると、
世界時7日9時に1300nTの大きな変化が発生しています。
最初の2枚はこの活動を捉えたようです。

中村さんによると、昨日は昼から雨雲が南島各地を覆っていたそうですが、
ダニーデンでは20時頃から晴れ間が広がって来たそうです。
しかし、月が大きいため空は非常に明るかったそうで、
オーロラがあることは認識できたそうですが、
その動きはカメラでのみ確認が可能な状態だったそうです。

3枚目は特に、縦筋のオーロラが並ぶピケットフェンスがよく見えています。

この後、オーロラは特に特徴を見せずに月夜と混ざって、
朝にかけて確認することも難しくなっていったそうです。
AE指数もこの後は変化がなくなっています。

貴重な速報をどうもありがとうございます。



現在の太陽風は、速度は700km/秒、磁場強度は25nTと強まっています。
南北成分は、依然、-20nT前後と大きく南向きに振れています。
磁気圏の活動は激しく続いているようで、
AE指数は最新のデータでも、1000nTに達する値を記録しています。
CMEによる太陽風の乱れは、強まった状態が続いています。
引き続き注目してください。


太陽では、昨夜、7日23時半(世界時7日14時半)に、
X1.3の大規模フレアが発生しています。
その他にも、M2.4、M1.4、M7.3、M3.9の中規模フレアなどを起こしています。
2673群は次第に西の端に近づいていますが、
この後の活動も注目してください。


太陽放射線(非常に高速の陽子)は、800に達する変化になっています。
ここまで高まったのは、2015年6月22日以来です。




今朝はイベントたっぷりで、非常に長文になってしまいました。
書くのに1時間半かかりました。



太陽風の乱れによる磁場の変化は、8日8時(世界時7日23時)に日本でも観測されました。
(c) 気象庁地磁気観測所


南極の昭和基地で、世界時7日21時〜24時に観測されたオーロラ(表示は、世界時+3時)。
(c) 情報通信研究機構、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


世界時9月7日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


ニュージーランド南島ダニーデンで、現地7日20時55分(世界時7日8時55分)に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島ダニーデンで、現地7日20時55分(世界時7日8時55分)に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島ダニーデンで、現地7日22時40分(世界時7日10時40分)に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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