宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:21)
今日、M2.3の中規模フレアが発生しました。
また、X1.6の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/10 11:11 C7.6
07:49 C2.2
06:55 C3.3
00:23 M2.3
11/ 9 22:22 C4.0
21:02 C2.5
16:14 C4.4
12:03 C4.4
02:43 C4.4
11/ 8 01:53 X1.6
01:35 C7.0
01:10 C4.6

黒点 11/10 (NOAA)
磁場 フレア
2201 1 α C2
2205 31 βγδ X2
2207 1 α ---
2208 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:17 483 +11.8
-2 h 428 +6.1
-4 h 433 -5.4
-6 h 434 +3.7
-8 h 437 +2.8
-10 h 435 -1.7
-12 h 429 +3.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -17 -/ -
-2 h -26 -/ -
-4 h -8 -/ -
-6 h -8 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -7 -/ -
-12 h -6 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^1
11/10 0.3 8x10^1
11/ 9 0.3 6x10^1
11/ 8 0.3 2x10^2
11/ 7 0.3 1x10^2
11/ 6 0.4 6x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CSSDP)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaska (SALMON)
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/11/ 5 11:11 太陽風磁場が南に大きく振れて、磁気圏の活動を強めています。
2014/11/ 6 12:52 2205黒点群でMクラスのフレアが4回発生しています。太陽風は高速になっています。
2014/11/ 7 12:29 2205黒点群でMクラスフレアが2回発生しています。
2014/11/ 8 11:20 2205黒点群でX1.6の大規模フレアが発生しました。CMEも発生しています。
2014/11/ 9 12:45 2205黒点群の活動はやや落ち着いています。太陽風は平均的な状態です。
最新のニュース

2014/11/10 12:21 更新
太陽風磁場の強まりが到来しています。2205黒点群のフレア活動も続いています。

担当 篠原

太陽風の磁場強度が20nTを超える強まりが到来しています。
昨日のニュース以降、太陽風の磁場強度は上昇を始め、
夜には10nTに強まりました。
その間、速度には変化はなく、
430km/秒と平均的な状態で安定していました。

そして、今朝、10日10時半(世界時10日1時半)に、
磁場強度が急に高まり、23nT程に強まる変化が発生しました。
一方、速度の変化は小さく、瞬間的に500km/秒に達したものの、
現在は400km/秒台後半で推移しています。

磁場強度の強まりは、1時間ほどで少し弱まって、
現在は15〜20nTの範囲で変化しています。

一昨日のXフレアから1日半ほど経過しており、
この時のCMEによる乱れの可能性がありますが、
1日半で到来したにしては、速度の変化が小幅です。

このため、コロナホールに関係した変化が、
先に到来したのかもしれませんん。
この場合は、この後に乱れの第二弾が
やって来る可能性があります。

この後の太陽風の変化に注目して下さい。

磁場の南北成分は、-10nT近くに振れた時間帯がありますが、
磁場の強まり以降は北向きに振れています。
このため、磁気圏の活動は、強まった時間帯もありますが、
現在は比較的穏やかに推移していると思われます。
(AE指数のデータが、現在乱れています)

このまま磁場が強まった状態で、南北成分が南向きに切り替わると、
磁気圏の活動も大きく強まります。
方向の変化に注意して下さい。


太陽では、2205黒点群の活動が続いています。
深夜、10日0時半(世界時9日15時半)のM2.3を最大に、
C4.4、C4.4、C2.5、C4.0、C3.3、C2.6とCクラスフレアが続き、
先ほど、10日11時半(世界時10日2時半)にも、
C7.6と大きいCクラスフレアを起こしています。

SDO衛星AIA131による、2205黒点群の1日間の活動を掲載します。
次々とフレアを起こし、活発な状態が続いています。

また、太陽では、フィラメントの噴出も発生しています。
SDO衛星AIA304の動画をご覧下さい。
太陽の北西(右上)から、
黒い帯のようなダークフィラメントが噴き上がっています。
ほとんど同時に南東(右下)の端でも噴出が起きています。

SOHO衛星LASCO C3では、
CME(太陽ガスの放出現象)が観測されていて、
太陽の右上と左下に向かって白いガスが飛び出しています。
この様子では、地球への影響はなさそうです。


今日は、太陽、太陽風、磁気圏とそれぞれで様々な現象が起きています。
この後、カナダやアラスカのライブカメラにも注目して下さい。




2205黒点群のフレア活動の様子。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の北西と南東のフィラメント噴出。SDO衛星AIA304。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


フィラメント噴出によるCMEの様子。SOHO衛星LASCO C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。