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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/10/ 8 11:12 太陽風は低速になり、磁気圏も穏やかです。
2014/10/ 9 12:55 太陽風磁場が強まり、磁気圏の活動を高めています。M1のフレアが2回起きました。
2014/10/10 13:00 2182黒点群でフレアの発生が続きました。太陽風磁場の影響で磁気圏活動はやや高まっています。
2014/10/11 12:00 太陽風は低速です。磁気圏の弱い活動が続いています。
2014/10/12 12:00 太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。皆既月食の写真をどうぞ。
最新のニュース

2014/10/13 12:00 更新
太陽風は低速ですが、磁場がやや強まっています。

担当 篠原

太陽では、東端から現れた2187黒点群で、
C2.5、C1.7などの小さいCクラスフレアが発生しています。

しかし、2187群は特に活発という様子ではなく、
昨夜以降、特にフレアは起きていません。

太陽は、全体としては穏やかな状態です。


太陽風は、速度が更に下がって、
320km/秒とかなり遅くなっています。

一方、2nT近くまで弱まっていた磁場強度は、
昨夜くらいから強まり始め、
現在は8nTとやや強めの値に戻っています。

金曜日以降、27日周期の図を掲載できていないので、
ACEの7日幅の図を1枚目に掲載します。

これによると、太陽風は350km/秒と低速の風が続いていますが、
8日以降、磁場強度は8nT前後の強めの状態が多くなっています。
この傾向はこの後どのくらい続くのでしょうか。

また、磁場の南北成分は、現在は北向きに振れています。
このため、現在の磁気圏は静穏で、
AE指数の図は、中盤に小規模の変化がありますが、
以降は静かです。

ただし、磁場強度がやや高まっているため、
今後、南向きに切り替わると、
振れ幅が大きくなって、
磁気圏の活動もある程度高まる可能性があります。




台風19号は、今朝、鹿児島県に上陸して、
そろそろ宮崎を通り抜ける頃です。

私のいる霧島市は、
台風との位置関係なのか、地理的な条件なのか、
最接近前後は比較的穏やかで、
いつの間にか通り過ぎていった印象です。

現在は青空も見えていて、
吹き返しの風が少し強まっています。
この後、どのくらい強まるでしょうか。

これから台風が接近する地域では、十分にご注意下さい。



ACEが観測した一週間の太陽風の変化。磁場強度は白線。
(c) NOAA/SWPC



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。