宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:49)
今日、X1.2の大規模フレアが発生しました。
また、M7.2の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 8 12:05 C3.1
07:15 C7.4
03:01 X1.2
1/ 7 20:45 C2.6
19:07 M7.2
17:03 C2.3
16:00 C3.4
13:39 C2.4
12:48 M1.0
11:30 C2.7
1/ 6 18:47 C3.5
18:26 C2.6
09:07 C7.1
06:34 C5.1
03:05 C3.4

黒点  1/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
1938 1 α ---
1942 1 α ---
1944 11 βγδ M7
1946 14 βγ M1
1947 3 β C7
1948 1 α ---

太陽風 (ACE)
プロトン増加のため
速度の計測が不正確です
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:37 316 -0.4
-2 h 321 -4.2
-4 h 372 -4.5
-6 h 385 -0.6
-8 h 385 -0.5
-10 h 396 -1.2
-12 h 401 -3.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -22 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -13 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 609 2x10^2
1/ 8 575 3x10^3
1/ 7 42 1x10^3
1/ 6 40 1x10^3
1/ 5 1 1x10^3
1/ 4 0 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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TromsoLongyear...
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/ 1/ 3 11:19 太陽風は600km/秒の高速風です。フレア活動も続いています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。
2014/ 1/ 4 13:27 1944黒点群は活発にフレアを起こしています。500km/秒の高速太陽風が続いています。
2014/ 1/ 5 12:29 1944黒点群は肉眼黒点になっています。M4、M1のフレアを起こしています。
2014/ 1/ 6 11:54 12月の黒点数は90.3でした。太陽風は平均的な速度に下がりました。
2014/ 1/ 7 13:53 1944黒点群は今日も肉眼黒点の大きさです。太陽風は低速になりました。
最新のニュース

2014/ 1/ 8 12:49 更新
X1.2の大規模フレアが発生しました。CMEも噴出し、太陽風の乱れが到来しそうです。

担当 篠原

今日の未明、8日3時(世界時7日18時)に、
太陽の中心部で、X1.2の大規模フレアが発生しました。

発生箇所は、大きな黒点となっている1944黒点群の右側の領域です。
NOAA/SWPCの報告では、この辺りにあった黒点群の番号である
1943領域で発生したと記録されています。

フレアの様子を、SDO衛星AIA131、AIA193の動画で紹介します。
フレアによる明るい輝きとともに、
コロナのガスが勢いよく噴き出す様子も見えています。

Xクラスのフレアは、昨年、2013年11月19日のX1.0以来で、
およそ2ヶ月ぶりの発生です。

このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
噴き上がる様子を、SOHO衛星とSTEREO Ahead衛星の動画で紹介します。
太陽の中心部で発生しているので、
ガスは地球へも向かっていると思われます。

到来まで2日程度と考えると、
明日の夜以降は、太陽風やオーロラの活動に注意が必要でしょう。
NOAA/SWPCのシミュレーションでは、到来は明日の夕方、
9日17時(世界時9日8時)頃と予測しています(4枚目の図)。

強い磁場が運ばれてきて、南向きに大きく振れると、
激しいオーロラの活動をもたらす可能性があります。
太陽風の乱れが到来したら、
オーロラのライブカメラにも注目して下さい。


また、このフレアによって、
太陽放射線(非常に高速の陽子)も高まっています。
昨日も、西の端のフレアに関係して増加していましたが、
今回は更に大きく増えて、500に達しています。
この値が100を超えるのは、2013年9月30日以来、
半年ぶりのことです。

太陽ではこの他に、M7.2と大きいMクラスフレアや、
C7.4を最大としてCクラスのフレアが7回程度など、
活発にフレアが起きています。
今後も活動に注意が必要でしょう。


太陽風は、昨夜、7日23時(世界時7日14時)頃に、
小規模の変化が到来し、
速度は、350km/秒から400km/秒へ、
磁場強度は、3nTから8nTへ、
プラズマ密度は、3個/cm^3から10個/cm^3へ、
比較的小幅ですがそれぞれ高まっています。

磁場の南北成分は、
南向きの-5nTくらいに変化するようになり、
このため、磁気圏の活動度も高まって、
AE指数で600nTの変動が発生しています。

現在の太陽風は、速度は350km/秒へ下がっていて、
磁場強度も5nTに戻りつつあり、
変動は終わりに近づいているようです。
それとともに、オーロラの活動も弱まるでしょう。

そして、明日以降には、
Xフレアに伴う太陽風の乱れが到来しそうです。
激しい変動に注意して下さい。



SDO衛星AIA131と193による、1943黒点群で発生したX1.2のフレア。
(c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO LASCO C3カメラと、STEREO Ahead COR2カメラによるCMEの噴出の様子。
(c) SDO (NASA)、STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星の可視光写真による、巨大な1944黒点群。
(c) SDO (NASA)


NOAA/SWPCによる太陽風のシミュレーション。CMEの乱れは世界時1月9日8時頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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