宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:48)
今日、C1.5の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/29 11:13 C1.5
5/28 --- ---
5/27 05:58 C1.7

黒点  5/29 (NOAA)
磁場 フレア
1755 10 β ---
1756 12 β C2
1757 1 α ---
1758 1 α ---
1759 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:36 586 +0.7
-2 h 588 +0.3
-4 h 605 +0.2
-6 h 618 +0.2
-8 h 657 -0.2
-10 h 686 +0.9
-12 h 701 +0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 0 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h 0 -/ -
-8 h 0 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 3x10^4
5/29 0.3 4x10^4
5/28 0.4 6x10^4
5/27 0.7 2x10^4
5/26 6.9 2x10^3
5/25 48.7 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CSSDP)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaska (SALMON)
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 5/24 13:38 太陽南東の1756黒点群が大きくなっています。今夜以降に太陽風の乱れが到来する可能性があります。
2013/ 5/25 10:25 CMEによる太陽風の乱れが到来しました。太陽風の速度は500km/秒台に上がっています。
2013/ 5/26 12:07 太陽風の速度が700km/秒台に高まっています。磁気圏の活動も激しくなっています。
2013/ 5/27 11:50 太陽風は650km/秒の高速風が続いています。太陽は比較的穏やかです。
2013/ 5/28 13:05 太陽風の速度は800km/秒近くまで上昇しています。磁気圏も活動的です。
最新のニュース

2013/ 5/29 11:48 更新
太陽風の速度は600km/秒に下がりましたが、高速の状態が続いています。

担当 篠原

太陽風の速度は、昨日の800km/秒からゆっくりと下がって、
今朝くらいに600km/秒に下がり、そこで落ち着いています。
激しくはなくなりましたが、依然高い速度が続いています。

27日周期の図を見ると、
高速の太陽風は24日以来5日にわたって続いています。

磁場強度は3nTとやや弱い値で安定しています。
南北成分は、ACEの図の前半は-2nTと弱い南向きが見られますが、
後半は0nTから北寄りに変わっています。

このため、磁気圏の活動も次第に弱まっていて、
AE指数は、前半は500nTの変化が続いていますが、
後半は変化が見られなくなっています。
高速風は続いていますが、太陽風の磁場が南向きに振れないと、
磁気圏へのエネルギーの流れ込みが弱まってしまうのです。


高速太陽風はピークは越えたようですが、
現在も600km/秒あるため、下がるのももう2〜3日はかかりそうです。
すると、次のコロナホールの変化にそのまま繋がって行くかもしれません。

SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、
太陽の中心部に暗く見えるコロナホールが大きく広がっています。
ここから吹き出している高速の太陽風が
3日後くらいから地球に到来しそうです。

このコロナホールは、27日前の前周期までは小さい状態でした。
27日ごとの4周期分の変化を1枚目の図に掲載します。
左から2枚めの4月5日の写真で小さく見え始めていますが、
前周期の5月2日の3枚目から、今日の4枚目にかけて一気に広がっています。

引き続き太陽風の変動や磁気圏の活動に注目して下さい。


放射線帯の高エネルギー電子は、増加は止まりましたが、
数万レベルに強まった状態が続いています。
今後も太陽風の乱れが続くとすると、
こちらも大きく減少したり、
再び増えたりという変化が見られるかもしれません。


太陽は、目立ったフレアの発生はなく、静かです。
1758群、1759群と東から新しい黒点群が現れていますが、
どちらも小さく、活動は特に見られません。




SDO衛星AIA193による太陽コロナの3ヶ月間の変化。コロナホールの変化に注目して下さい。
(c) SDO (NASA)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。