宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:16)
昨日、C1.6の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/16 --- ---
8/15 07:21 C1.6
8/14 09:21 C3.5

黒点  8/16 (NOAA)
磁場 フレア
1542 3 β C2
1543 9 βγ C4

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 455 -0.5
-2 h 460 -0.8
-4 h 446 +1.1
-6 h 436 -0.7
-8 h 443 +3.5
-10 h 443 -0.9
-12 h 435 +0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -20 -/ -
-2 h -23 -/ -
-4 h -22 -/ -
-6 h -21 -/ -
-8 h -25 -/ -
-10 h -25 -/ -
-12 h -31 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 3x10^2
8/16 0.2 3x10^2
8/15 0.3 3x10^2
8/14 0.3 1x10^2
8/13 0.3 3x10^2
8/12 0.4 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CSSDP)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 8/11 14:45 太陽風は低速で、磁気圏も静かです。
2012/ 8/12 11:50 M1の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速風で安定しています。
2012/ 8/13 12:28 太陽は穏やかです。太陽風は磁場強度が少し上がっています。
2012/ 8/14 12:25 太陽風の速度がやや高速になっています。太陽ではCMEの噴出が発生しています。
2012/ 8/15 09:25 Cクラスのフレアが続いています。太陽風はやや高速ですが、次第に弱まりそうです。
最新のニュース

2012/ 8/16 10:16 更新
太陽風はやや高速です。明日以降、太陽風に変化が到来する可能性があります。

担当 篠原

太陽風の速度は、450〜470km/秒とやや高速の状態が続いています。
速度が高まって3日が経ちました。
そろそろ終わるかと思ったのですが、持ちこたえています。

太陽風の磁場強度は、4〜5nTと昨日と同じ状態です。
磁場の南北成分は、南北それぞれに変化していますが、
振幅が小さいこともあり、磁気圏への影響は小さい様で、
AE指数は目立った変化をしていません。
この数日、グラフが太くなってしまっているので、
この中に小規模の変化が隠れてしまっていることも考えられます。


SDO衛星AIA304を見ると、ぽっかりと穴があいた様な丸いコロナホールが
太陽南側の中心線に達しています。
コロナホールは、太陽の磁場が外側へ向かって広がっている領域です。
磁力線に沿ってコロナのプラズマが勢いよく吹き出して、
高速の太陽風を作ります。
一方、ガスが逃げ出すことでコロナに穴が開いたように見えるのです。

今、このコロナホールから地球に向かって
速度の高い太陽風が吹き出していると考えられます。
この風は、太陽から地球まで3日程度かけて流れてきます。
そう考えると、19日頃に太陽風の変化がやって来ると予想できます。

一方、一昨日のニュースでお知らせしたCMEによる太陽風の乱れも
地球に向かっている可能性があります。
こちらは、明日、17日か、もう少し遅れて18日に地球に到達しそうです。
小規模の変化だと思いますが、磁場が南向きに強まる変化がやって来ると、
磁気圏でオーロラの活動が強まったり、磁気嵐が起きる可能性があります。


太陽は、Cクラスの以上のフレアの発生はなく、
1543黒点群でB8.5、1542群でB6.8の小さなフレアが発生した程度です。

このうち、1543群のフレアに続いて、CMEの噴出が発生してます。
SDO衛星AIA304で暗いガスの噴き上がりが、
そして、SOHO衛星LASCO C2カメラで、淡いガスの広がりが観測されています。
一昨日のCMEによく似た変化です。

ただ、1543群は太陽の中心を通りすぎて、西側に傾いています。
CMEの噴出も地球からは斜め方向になるので、影響はほとんどなさそうです。

太陽は新しい黒点もなく、活動は穏やかでしょう。




SDO衛星AIA304とSOHO衛星LASCO C2による、1543群で発生したCMEの噴出。
(c) SDO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。