宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:58)
昨日、C2.0の小規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子はやや強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/24 --- ---
7/23 20:21 C2.0
7/22 08:20 C1.4

黒点  7/24 (NOAA)
磁場 フレア
1525 4 β ---
1526 3 β C1
1527 1 α C2
1528 1 α ---
1529 1 α C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:45 472 -3.5
-2 h 453 +0.3
-4 h 453 -1.7
-6 h 465 +1.2
-8 h 446 -3.7
-10 h 449 -1.4
-12 h 435 -3.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -18 -/ -
-2 h -20 -/ -
-4 h -22 -/ -
-6 h -26 -/ -
-8 h -23 -/ -
-10 h -20 -/ -
-12 h -22 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 8.5 3x10^3
7/24 12.8 6x10^3
7/23 10.3 3x10^3
7/22 4.3 4x10^3
7/21 24.5 1x10^4
7/20 79.2 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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AE指数 (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 7/19 09:30 1520黒点群が沈んで行きます。太陽風、磁気圏は穏やかです。ニュージーランドのオーロラの写真を紹介します。
2012/ 7/20 11:04 西の端の1520黒点群でM7.74の中規模フレアが発生しました。CMEが噴出しています。
2012/ 7/21 13:04 太陽は黒点も少なく、穏やかです。太陽風は平均的な状態です。
2012/ 7/22 13:54 太陽は穏やかです。太陽風は高速になっています。STEREO衛星から見た先週のCMEの動画をどうぞ。
2012/ 7/23 12:05 太陽風は平均的な速度に戻りつつあります。太陽は静かです。
最新のニュース

2012/ 7/24 11:58 更新
太陽の裏側で1520黒点群が大きなフレアとCMEを起こしてます。太陽風はやや高速です。

担当 篠原

太陽の裏側に回って行った1520黒点群が、
昨日の昼、23日11時(世界時23日2時)頃に、大きなフレアを起こしました。
STEREO Ahead衛星EUVI195による動画を掲載します。
太陽の中心から少し右下の明るい領域が1520黒点群です。
フレアによって明るい輝きが発生しています。

STEREO Ahead衛星は、地球から見て太陽の右向こう側に回り込んでいるので、
現在は、1520黒点群が正面近くに見えているのです。

このフレアに伴って、大きなCMEの噴出が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画をご覧ください。
写真では区別がつきませんが、太陽の右向こう側に向かって噴き出しています。
地球には向かっていないので影響はありません。
なかなか激しい噴出で、半月早く発生していたら
地球の磁気圏への影響も大きかったでしょう。

このフレアの影響で、高速のプロトンの増加がGOES衛星で観測されています。
この影響は最初に紹介したSTEREO Ahead衛星の動画にも見えていて、
動画の後半で写真全体にノイズが飛び交うようになるのは、
人工衛星にぶつかってきた高速プロトンの影響です。


太陽のこちら側では、東の端から次々と黒点が姿を現しています。
北半球の高緯度側から、1527黒点群、1528黒点群、
そして南半球に回って1529黒点群と番号が付けられ、
更にその向こう側にも、もうひとつ別の黒点が見えています。

早速、1527群でC2.0、1529群でC1.0、C1.4などの小規模フレアが起きています。
激しい活動という様子ではありませんが、
この後の変化に注目してください。


太陽風は、少し速度が上がって、480km/秒とやや高速に戻っています。
磁場強度も7nTくらいに強まっていて、
南北成分はプラス、マイナスにそれぞれ大きく振れています。

このため、磁気圏の活動も高まっていて、
AE指数は、図の後半で500〜800nTの中規模の変動が頻繁に発生しています。

この最後の活動の山に対応する美しいオーロラを、
昭和基地の全天カメラが捉えています。
動画3本になるとページが重くなって申し訳ないのですが、
とてもきれいなオーロラなので紹介します。
極地研究所のこちらのページでは、一回り大きな動画を見ることができます。



STEREO Behind EUVI195による、太陽の向こう側で発生したフレアの様子。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO衛星LASCO C2、C3カメラによる、太陽の向こう側へ向かって噴き出すCME。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影された世界時23日23時頃のオーロラ。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。