宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:20)
今日、X1.4の大規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子はやや強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/13 01:03 X1.4
7/12 23:48 C2.0
16:53 C3.1
10:22 C4.0
06:40 C5.1
7/11 17:23 C9.9
14:07 C3.4
08:56 C3.0
05:06 C3.2
00:27 C5.6

黒点  7/13 (NOAA)
磁場 フレア
1519 1 α C2
1520 53 βγδ X1
1521 18 βγ M1
1522 4 β ---
1523 6 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:18 378 +0.3
-2 h 387 +0.8
-4 h 396 +1.0
-6 h 401 +0.2
-8 h 412 +0.3
-10 h 409 +2.5
-12 h 415 +2.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -23 -/ -
-2 h -26 -/ -
-4 h -30 -/ -
-6 h -28 -/ -
-8 h -30 -/ -
-10 h -31 -/ -
-12 h -31 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 27 3x10^3
7/13 96 5x10^3
7/12 1 8x10^3
7/11 1 6x10^3
7/10 8 8x10^3
7/ 9 19 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CSSDP)
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TromsoLongyear...
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 7/ 8 12:12 太陽のフレアの発生数は減少しています。東端から大きな黒点群が姿を現しています。
2012/ 7/ 9 09:31 1515黒点群は、M6.9の中規模フレアなど活発に活動していますが、間もなく西に没します。
2012/ 7/10 13:59 1520黒点群は大きな姿を保っています。太陽風磁場が大きく南に振れ続けて、磁気圏の活動が強まりました。
2012/ 7/11 11:22 1520群はMクラスのフレアを起こしています。太陽風磁場の強い南向きは終わり、磁気圏は落ち着いています。
2012/ 7/12 09:28 太陽のフレア活動は弱まっている様です。太陽風は高速風が続いています。
最新のニュース

2012/ 7/13 12:20 更新
X1.4の大規模フレアが発生しました。地球方向にCMEも噴出している様です。

担当 篠原

深夜、13日1時(世界時12日16時)に、
1520黒点群でX1.4の大規模フレアが発生しました。

昨日のニュースに書いたように、1520黒点群はフレアの発生が少なく、
このまま縮小してしまいそうな雰囲気も見せていたところで、
Xクラスフレアの発生となりました。

SDO衛星AIA194による動画をご覧ください。
動画の後半では、フレア発生地点を拡大した様子も紹介しています。

GOES衛星のX線グラフを見ると、X線の変化はゆっくりと発生する型で、
グラフはゆったりした山の形になっています。
前回の7月7日のX1.1フレアは、短時間変化のタイプで、
グラフでは、フレアの頂点がXクラスに達して見えない様な短時間の現象でした。
このような変化の違いも見比べてみてください。

このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
SOHO衛星はこの時間の写真が欠落していたので、
STEREO Behind衛星の写真で紹介します。
この写真では、地球は右側の奥方向にあります。
そして、CMEの白いガスは右に向かって勢い良く噴き出しています。

地球への到来まで2日前後かかると見積もると、
明日、14日の夜から、明後日、15日の朝にかけて
太陽風の擾乱がやって来る可能性があります。
太陽風速度の上昇、磁場の強まりとそれに伴う南向きへの強い変化
などに注意してください。

また、今回のフレアによって、太陽放射線(非常に高速の陽子線)も地球に到達しています。
GOES衛星の観測によると、警戒レベルの1の線を超えて、
最大で10近くまで高まったようです。
現在は下がる傾向を見せています。

また、太陽では、小さいですが、1522、1523と2つの黒点群が出現しています。


太陽風は、昨日のニュース以降、速度はゆっくりと下がって、
現在は380km/秒と低速状態になりつつあります。
磁場強度も4nT前後と穏やかです。

グラフの前半は、磁場が南向きに偏っていましたが、
中盤以降は、0nT付近か北寄りに推移しています。
このため、磁気圏の活動も現在は穏やかです。

太陽風と磁気圏は、CMEによる乱れが来るまでは穏やかに推移しそうです。




SDO衛星の可視光写真による、1520黒点群と1521黒点群。
(c) SDO (NASA)


SDO衛星のAIA193カメラによる、1520黒点群で発生したX1.4フレア。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Behind衛星によるCMEの噴出。地球は右方向にある。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。