宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:09)
昨日、C7.1の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/20 --- ---
4/19 20:04 C7.1
11:54 C3.0
01:53 C5.4
4/18 23:52 C6.0
21:32 C8.9
20:27 C1.5
11:58 C3.2

黒点  4/20 (NOAA)
磁場 フレア
1459 27 β ---
1460 14 β C1
1461 2 β ---
1462 8 β ---
1463 9 β C9
1464 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:56 330 -2.0
-2 h 335 +3.5
-4 h 342 -1.2
-6 h 348 -4.1
-8 h 337 -0.1
-10 h 344 +1.3
-12 h 343 -0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -17 -/ -
-2 h -19 -/ -
-4 h -21 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -16 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 6x10^2
4/20 0.4 1x10^3
4/19 5.4 6x10^2
4/18 0.4 3x10^3
4/17 0.3 1x10^4
4/16 0.3 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
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AE指数 (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 4/15 13:32 太陽風の速度はゆっくりと低下しています。太陽の東端でC2.7のフレアが発生しました。
2012/ 4/16 11:54 太陽風の速度は平均的な状態に戻りました。太陽の東側から大きな黒点が上がってきました。
2012/ 4/17 09:02 太陽の東端でM1.7の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速風になっています。
2012/ 4/18 10:54 太陽に黒点が増えています。太陽風磁場が南向きに大きく振れて、磁気圏の活動が強まりました。
2012/ 4/19 12:53 Cクラスのフレア活動が活発に起きています。太陽風は平均的な状態です。
最新のニュース

2012/ 4/20 10:09 更新
太陽の西の端でC7.0のフレアが発生しました。太陽風は低速風になり、磁気圏も穏やかです。

担当 篠原

イエローナイフのYoshi Otsukaさんより、素晴らしいオーロラの写真が届きました。
世界時17日6時48分と18日5時13分の撮影です。

昨日(18日のデータ)と一昨日(17日のデータ)の記事中のデータと比較してみましょう。
AE指数の図の上半分、AU、ALと書かれているグラフに注目してください。
すると、上記のオーロラ写真の撮影時刻に、
どちらの図もマイナス方向(下向き)にグラフの線が大きく伸びています。
特に、一昨日の記事のグラフは、世界時17日7時頃の変化が目立っています。

このマイナス向きの急な変化は、オーロラ爆発が発生したときに見られる変化です。
Otsukaさんはこのオーロラ爆発によるオーロラの激しい輝きを捉えたのでしょう。

Otsukaさんによると、4月はオーロラ観測にはとてもよい季節だとのことです。
ただし、日を追う毎に夜が短くなっている状況で、連休の後半がぎりぎりだそうです。

素晴らしい写真をどうもありがとうございます。


今日はもうひとつ話題があります(新聞などで紹介されていました)。
国立天文台によると、
太陽観測衛星「ひので」で行っている太陽の磁場分布の観測から、
太陽活動の11年周期として知られる磁場極性反転の進行状況が詳しく調べられ、
今周期の極性反転の様子が、通常の反転の仕方とは異なっている様だとのことです。
http://hinode.nao.ac.jp/news/120419PressRelease/

詳しくは記事をご覧いただきたいのですが、
現在、太陽の北極側は、磁場反転がかなり進んでいるのに対して、
南極側はほとんど進んでいないそうで、
その非対称な構造に対する興味と、
今後の太陽活動に対する注目が指摘されています。

記事の後半にある「発表資料」の2つのPDFファイルをぜひご覧ください。
たくさんの図と、簡単なコメントが添えられていて、
読んでいて楽しく、分かりやすいです。



その太陽では、1460。1462黒点群がやや大きくなっています。
フレアの活動としては、19日20時(世界時19日11時)に、
西の端でC7.0の大きめの小規模フレアが発生していますが、
その他にも小さなフレアがあちこちで起きていて、
しばらく太陽活動に注意が必要の様です。


太陽風は、昨日のニュースの後も速度が下がり続け、
現在は330km/秒と遅い風に変わっています。
磁場強度も、3〜4nTと弱まっています。

磁気圏も概ね静穏です。


太陽風は今後も穏やかな状態が続くと思われますが、
27日周期の図を見ると、前周期の3月23日にセクターの切り替わりが到来しています。
今日くらいに、この切り替わりが回帰してくるかもしれません。
それに伴って太陽風の磁場が乱れ、オーロラの活動を強める可能性があります。



YOSHI OTSUKAさんにより、カナダ・イエローナイフで世界時17日6時48分に撮影されたオーロラ。
(c) YOSHI OTSUKA氏


YOSHI OTSUKAさんにより、カナダ・イエローナイフで世界時18日5時13分に撮影されたオーロラ。
(c) YOSHI OTSUKA氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。