宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (19:31)
今日、M9.3の中規模フレアが発生しました。
また、M6.1の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/ 4 18:15 C2.6
16:56 C3.5
12:41 M9.3
11:15 C3.3
09:46 C1.7
04:23 C8.5
03:51 C2.3
8/ 3 22:12 M6.1
19:00 C1.6
16:37 C8.8
13:28 M1.7
12:05 M1.2
8/ 2 20:35 C2.1
14:58 M1.5
14:01 C4.8
06:47 C3.3

黒点  8/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
1260 5 β ---
1261 15 βγ M9
1263 16 βγδ M2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
19:25 366 +0.9
-2 h 360 +1.9
-4 h 355 +1.4
-6 h 349 +2.1
-8 h 348 +1.4
-10 h 359 +4.1
-12 h 366 +2.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
19:30 -11 -/ -
-2 h -10 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -9 -/ -
-8 h -8 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 98 4x10^2
8/ 4 77 9x10^2
8/ 3 2 8x10^2
8/ 2 3 1x10^3
8/ 1 0 1x10^3
7/31 0 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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Dst (京都大学)
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シベリア磁場 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 7/31 09:21 太陽風が550km/秒の高速風になりました。昨日のM9フレアによるCMEはありません。
2011/ 8/ 1 10:50 太陽風の速度は600km/秒台後半まで上がっています。太陽では小さなフレア活動が増えています。
2011/ 8/ 2 12:07 太陽風の速度は500km/秒近くに下がりました。太陽はCクラスフレアを数回起こしています。
2011/ 8/ 3 11:29 M1.4の中規模フレアが発生しました。CMEが噴き出していて、太陽風の乱れが到来するでしょう。
2011/ 8/ 4 13:32 昨夜にM6.0、今日の昼にM9.3と、太陽では大きな中規模フレアが続いています。
最新のニュース

2011/ 8/ 4 19:31 更新
M9.3フレア発生以降の状況 (速報)

担当 篠原

今日2回目の更新です。
前号もご覧ください。

4日12時半(世界時4日3時半)に、
1261黒点群でM9.3のかなり大きな中規模フレアが発生しました。
関連するデータがそろってきましたので、速報として紹介します。


1, 2枚目の動画は、SDO衛星のAIA193, 304です。
フレア発生時の明るい輝きと、
その直後に、コロナのガスが激しく噴き出して行く様子がよく見えます。

噴き出したCMEは、SOHO、STEREO Aheadのコロナグラフで撮影されています。
発生した1261黒点群は太陽の西側に寄っているため、CMEのガスも右側が中心ですが、
SOHOの写真では、太陽全体を包むように白いガスが広がっています。
従って、地球の方向にもCMEは噴き出していると考えられます。

噴出する様子は、横から見ているSTEREO Aheadの写真でより詳しく見ることができます。
地球はこの写真の左方向にあります。
そちらへ向かってガスが広がって行く様子をご覧ください。

昼のニュースで紹介した、M6.0のフレアによるCMEと比較すると、
ガスの広がる速度が一段速いことが分かります。
すると、2日〜2日半くらいで地球までやって来るかもしれません。
6日の昼以降はACEのデータに注目です。
(この前のCMEと重なって、太陽風は複雑な変化になるかもしれません)


また、SOHOの写真では、白い筋がいくつも画面を飛び交っています。
これは、太陽放射線の増加によるものです。
GOES衛星によるプロトンの観測では、
警戒ラインの10を超えて、80近くへ増加しています。



SDO AIA 193による、1261黒点群で発生したM9.3フレア。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO AIA 304による、1261黒点群で発生したM9.3フレア。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO LASCO C2、C3カメラと、STEREO Ahead COR2カメラによるCME。
(c) SOHO (ESA & NASA)、STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。