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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 9/19 11:59 太陽風の速度は下がって、低速風になりました。高速風が3日後ほどに近づいています。
2010/ 9/20 12:10 太陽風は320km/秒まで低速になっています。太陽の活動も穏やかです。
2010/ 9/21 09:32 高速太陽風の到来が近づいているかもしれません。太陽でCクラスのフレアが発生しています。
2010/ 9/22 09:00 高速風はまだ始まっていません。1109黒点群が現れました。
2010/ 9/23 14:00 低速の太陽風が続いています。高速風の到来は、かなり遅れています。
最新のニュース

2010/ 9/24 11:00 更新
太陽風の速度は、450km/秒とやや高速になっています。

担当 篠原

高速太陽風の領域は、すっかり勢いをなくしてしまったようです。
(太陽にはコロナホールが見えていたので、
高速風が地球へ当たらなくなったという方が正確かもしれません)

昨日のニュースの後も、太陽風のプラズマ密度は10個/cm^3と増加した状態を保ちました。
続いて、磁場強度も10nTへと強まりを見せたのですが、
太陽風の速度は、夜に入る頃に400km/秒と平均的な速さに上がり、
今日の未明、24日4時(世界時23日19時)に、
やっと450km/秒とやや高速の状態になっただけでした。

現在も、太陽風速度の上昇は、450km/秒止まりです。
一方、プラズマの密度は、1個/cm^3を割るところまで減少しています。
磁場強度は、8nTとまだ強まった状態を保っていますが、
ここから更に速度が上がるような雰囲気でもなく、
前周期に700km/秒近くまで上がった高速太陽風の領域は、
一気に弱まってしまったのかもしれません。


ここまでのオーロラ活動は、とても穏やかです。
磁場強度は強まったのですが、南北成分はほとんど北を向いています。
速度が上がらないことも影響していますが、
そもそもオーロラのスイッチが入らなければ(磁場の南向き)、活動は強まりません。


SOHO EIT195を見ると、コロナホールは西半球の端へ近付いています。
これから大きな影響が来ることはなさそうです。
太陽風の状態は、大きく乱れることもなく推移しそうです。

一方、太陽の中心から少し左側には、北極から赤道付近にかけて、
南北方向に淡いコロナホールの帯が見えます。
規模としては弱いですが、4〜5日後くらいに多少影響が見られるかもしれません。
27日周期の図で、前周期の9月2〜3日に見られている弱い速度の山の回帰です。


太陽は、右下に1108黒点群、左上に1109黒点群と、
大きな黒点が2カ所に目立っています。
しかし、どちらも活動度は低く、X線のグラフはほとんど変化していません。


トラブル発生のため、10分ごとの最新情報の更新ができなくなっています。
日曜日までは、ニュース記事のみ1日1回更新します。
ご不便をおかけして、申し訳ありません。



SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。