宇宙天気 2010/ 9/12

宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)	Supported by KNCT
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の

宇宙天気概況

Y. Obana

最新状況 (12:39)

太陽フレアは静かです。

太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。

磁気圏内が荒れています。

太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)

発生日	JST	検出
9/12	---	---
9/11	---	---
9/10	---	---

黒点 9/12 (NOAA)

群	数	磁場	フレア
1106	1	α	---

太陽風 (ACE)

時刻 JST	速度 km/s	南北磁場 nT
12:26	347	+0.6
-2 h	351	+0.3
-4 h	352	+0.8
-6 h	354	+1.3
-8 h	355	+0.3
-10 h	366	+2.1
-12 h	364	+1.1

磁気圏 (NICT)

時刻 JST	環電流 nT	沖縄擾乱 nT
11:59	-12	-44/ 7
-2 h	-12	-40/ 6
-4 h	-11	-28/ 11
-6 h	-11	-23/ 6
-8 h	-11	-18/ 1
-10 h	-11	-19/ 3
-12 h	-11	-21/ 4

放射線 (GOES)

時刻 JST	プロトン 10MeV	電子 2MeV
最新	0.2 →	5x10^1
9/12	0.4	6x10^1
9/11	0.3	6x10^1
9/10	0.6	5x10^1
9/ 9	0.7	4x10^2
9/ 8	0.4	7x10^2

静か

激しい

非常に

リアルタイムデータ

27日周期・短期 (swnews)

EIT195 (SOHO)

AIA193 (SDO)

EIT284 (SOHO)

情報ページ

Space Weather Prediction Center

これまでの経過 (過去のニュースの全リスト): 2010/ 9/ 7 07:31　C2.5の小規模フレアが発生しています。太陽風はやや低速です。; 2010/ 9/ 8 08:01　太陽風の速度は、470km/秒とやや高速になりました。オーロラの活動も発生しています。; 2010/ 9/ 9 11:20　C3.4の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速風に戻っています。; 2010/ 9/10 11:49　太陽風の速度は450km/秒とやや高速です。太陽は穏やかです。; 2010/ 9/11 12:56　太陽風は平均的な速度に戻りました。太陽の東から新しい黒点が現われました。; 最新のニュース

2010/ 9/12 12:39　更新
太陽風は低速で、穏やかです。CMEが発生しています。

担当　篠原

太陽の北東部(左上)で、フィラメントの噴出が発生しました。
EIT195の写真でループ状のプロミネンスが光っている領域です。
これによって、CME(太陽ガスの放出現象)も発生し、
太陽から左上に向かってコロナのガスが吹き出しています。

CMEの吹き出しは、地球から見ると斜めに向かっているため、
直撃のような大きな影響は及びませんが、
3〜4日後くらいに太陽風の乱れがやって来るかもしれません。

太陽では、南西に現れた黒点に、
1106黒点群という番号が付けられました。
Bクラスの小さなフレアを起こし続けています。
ただ、頻度は下がっているようで、
活動度は落ちているのかもしれません。

太陽風は、340km/sまで速度が下がり、
低速風になっています。
磁場強度も、3nTと弱めです。

磁気圏も穏やかで、AE指数は全く変化していません。

CMEの要素を除けば、このまま穏やかな状態が続くでしょう。
CMEも、斜め方向なので、
あまり大きな乱れにはならないと思います。

SOHO LASCO C3による、CMEの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)