宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:21)
今日、C2.9の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/29 05:32 C2.9
7/28 --- ---
7/27 13:11 C2.2

黒点  7/29 (NOAA)
磁場 フレア
1089 9 β C3
1092 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:15 583 -0.2
-2 h 584 -0.3
-4 h 636 +0.0
-6 h 668 +0.4
-8 h 666 +0.3
-10 h 676 +1.2
-12 h 684 +2.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -15 -/ 6
-2 h -16 -12/ 12
-4 h -15 -23/ 7
-6 h -16 -15/ 7
-8 h -17 -5/ 12
-10 h -18 -2/ 26
-12 h -21 -19/ 12

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^3
7/29 0.4 5x10^3
7/28 0.4 2x10^3
7/27 0.4 8x10^1
7/26 0.4 4x10^1
7/25 0.3 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 7/24 11:58 太陽風磁場が強まり、高速風が近づいていると思われます。
2010/ 7/25 08:40 太陽風は360km/秒と低速風が続いています。今日、明日には高速風が始まりそうです。
2010/ 7/26 09:30 太陽風は450km/秒とやや高速の状態になっています。今後、更に高速の風が来る可能性があります。
2010/ 7/27 14:36 太陽風の速度は550km/秒に上がりました。高速風の到来です。C2.2フレアが発生しました。
2010/ 7/28 11:45 高速太陽風が600km/秒台に上昇し、磁気圏のオーロラ活動も強まっています。
最新のニュース

2010/ 7/29 11:21 更新
太陽風の速度が700km/秒近くまで上昇しました。オーロラ活動はそれほど強まっていません。

担当 篠原

昨日のニュース以降も、太陽風の速度はゆっくりと上昇し、
夜には、680km/秒くらいまで上昇しました。
今朝に入ってやや下がり、現在は600km/秒の高速風です。

27日周期の図を見て下さい。
結果的に、前周期とほぼ同じレベルまで最高速度は上がりました。
しかし、最初にぐっと速度が上がった前周期(6月30日)に対して、
今回は、2日ほどかけて最高速度へ達する様な(7月27-28日)変化になりました。

磁場強度は、4nTヘ下がっています。
変化としては小幅ですが、5nTを割ったということは、
高速風領域の山は越えたのかもしれません。


磁気圏のオーロラ活動は、AE指数で600nTが最高で、
その他は、目立った活動になっていません。
速度は上昇しましたが、磁場の南北成分は0nT付近に留まっていて、
太陽風から磁気圏へのエネルギーの流れ込みが小さかった様です。

この後は、磁場強度は弱まる傾向ですから、
オーロラが大きく活発化することはないでしょう。


SOHOのEIT195の更新が再開されています。
これによると、コロナホールの最も太い部分は、西側に半分ほど迫り出していて、
地球への影響が最も強まっているタイミングだと思われます。
今日、明日と高い速度が続いて、その後、ゆっくりと低下に向かうでしょう。


太陽風の変動を受けて、放射線帯の高エネルギー電子が、
数千のレベルまで一気に増加しています。
明日以降、警戒レベルに達しそうですので、
衛星の運用などでは注意が必要になるでしょう。


太陽では、今朝、29日5時半(世界時28日20時半)に、C2.8の小規模フレアが発生しました。
西の端(右端)に近づいている、1089黒点群です。
この黒点群は、こうやって思い出したように活動を起こします。

一方、東側から新しい黒点群が顔を出しています。
1092黒点群です。
こちらは黒点の構造が単純で、STEREOで見ていると、活動度は下がってきている印象です。



SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。