宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:31)
今日、C2.5の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 9 05:03 C2.5
5/ 8 20:40 C1.9
13:50 C9.4
5/ 7 16:22 C2.1

黒点  5/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
1069 2 β C9
1071 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:26 426 -0.3
-2 h 440 -1.5
-4 h 442 -0.0
-6 h 448 +0.2
-8 h 455 -0.9
-10 h 462 +0.1
-12 h 464 -1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -20 -27/ 20
-2 h -18 -10/ 5
-4 h -18 -7/ 4
-6 h -19 -10/ 2
-8 h -20 -9/ 3
-10 h -21 -8/ 4
-12 h -22 -13/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
5/ 9 0.5 2x10^4
5/ 8 0.4 3x10^4
5/ 7 0.4 4x10^4
5/ 6 0.4 4x10^4
5/ 5 0.4 5x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
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NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 5/ 4 10:10 太陽風の速度は700km/秒にまで上昇しました。オーロラ活動が続き、放射線帯も増加しています。
2010/ 5/ 5 12:27 高速風は次第に弱まり、600km/秒台を割りました。新しい1069黒点群が、C3.6のフレアを起こしました。
2010/ 5/ 6 09:35 1069黒点群で中小規模のフレアが発生しました。高速太陽風は、速度550kmに下がっています。
2010/ 5/ 7 09:12 500km/秒台前半の高速太陽風が続いています。太陽は静穏です。
2010/ 5/ 8 12:36 高速太陽風は480km/秒まで下がっています。弱いオーロラ活動が続いています。
最新のニュース

2010/ 5/ 9 11:31 更新
1069黒点群が、C9.3の小規模フレアを起こしました。高速太陽風は終わり、420km/秒となっています。

担当 篠原

昨日のニュース以降、1069黒点群は一段と活発化して、
Cクラスの小規模フレアを3回起こしました。
最大のフレアは、8日14時(世界時8日5時)のC9.3で、
もう少しでMクラスに達するところでした。

STEREOの画像を見ると、このフレアと3番目のC1.8のフレアでは、
CME(太陽ガスの放出現象)が発生しているようです。
しかし、地球に対して横向きに飛び出しているため、影響はありません。
1069黒点群はまもなく西の端に没します。

昨日見つけた黒点は、1071黒点群と番号が付けられました。
しかし、出現は短時間で、今日の写真ではもう見えなくなっています。

1069群が没した後、太陽は穏やかになるでしょう。


高速状態が続いていた太陽風は、
昨夜くらいから速度の低下が早まり、現在420km/秒と平均レベルに戻っています。
地球は、高速風の領域を抜け出しました。
それとともに、磁場強度も2〜3nTと弱まっています。

磁場の南北成分は、南寄りの傾向が残っていますが、
速度が下がり、磁場強度も弱まったことで、地球の磁気圏への影響度は小さくなりました。
AE指数の変化は連続していますが、規模は200nTから100nTくらいに小さくなっています。


高速風が終わり、しばらく穏やかな太陽風になりそうです。
SOHO EIT195には、縦に数本、細いコロナホールの筋が見えています。
前周期(27日前)、このあたりには南北にコロナホールの構造が伸びていました。
その様子が現在の太陽に残っているのです。
しかし、コロナホールの濃さは弱まっていて、太陽風への影響は小さくなりそうです。

27日周期の図によると、前周期の4月15日に太陽風は500km/秒くらいに速度を上げました。
この回帰となる変化が、5月12日に見られるかもしれません。
しかし、EIT195の様子では、規模は弱まるのではないでしょうか。


放射線帯の高エネルギー電子は、一段弱まったものの、
ぎりぎりで10,000のレベルを保ちました。
この後もゆっくりと減少を続けるでしょう。



SOHO EIT195による太陽コロナ。9日11時(世界時9日2時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1069黒点群は没しつつあります。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。