宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:35)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 4 --- ---
5/ 3 --- ---
5/ 2 --- ---

黒点  5/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1063 2 β ---
1065 1 α ---
1066 5 β ---
1067 2 β ---
1068 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:21 671 -1.2
-2 h 682 -2.3
-4 h 680 -2.2
-6 h 691 -0.7
-8 h 696 -1.8
-10 h 715 +0.1
-12 h 701 -0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -32 -20/ 19
-2 h -32 -9/ 7
-4 h -33 -13/ 6
-6 h -31 -7/ 12
-8 h -34 -16/ 19
-10 h -33 -21/ 5
-12 h -37 -31/ 33

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
5/ 4 0.3 2x10^4
5/ 3 0.4 2x10^3
5/ 2 0.4 1x10^2
5/ 1 0.4 1x10^2
4/30 0.4 7x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 4/29 12:02 太陽に小さな黒点群が出現しました。これから太陽風が強まるかもしれません。
2010/ 4/30 09:08 1063黒点群は消えています。太陽風は穏やかです。コロナホールが太陽の中心線に達したようです。
2010/ 5/ 1 08:30 穏やかな太陽風が続いています。C2の小規模フレアが起きました。
2010/ 5/ 2 08:40 C5.7の小規模フレアが発生しました。太陽風は300km/秒の低速風になっています。
2010/ 5/ 3 10:20 速度650km/秒の高速太陽風が到来しました。磁気圏活動も活発化し、磁気嵐が発生しています。
最新のニュース

2010/ 5/ 4 10:10 更新
太陽風の速度は700km/秒にまで上昇しました。オーロラ活動が続き、放射線帯も増加しています。

担当 篠原

コロナホールによる高速の太陽風が始まりました。

コロナホールによる高速太陽風は、昨日の午後からもう一段速度が上昇し、
3日21時(世界時3日12時)頃に700km/秒に達しました。
6時間ほどこの速度を保った後、少し下がって、現在は670km/秒くらいです。

速度が上がったのと反対に、磁場強度は一段下がり、
7nTから4nTへ弱まっています。

高速太陽風は、最高速度の領域に達しているようです。


太陽風磁場の南北成分は、南寄りの傾向が続いています。
ただし、磁場強度の弱まりとともに、南向きの振幅も次第に弱まっていて、
速度は上がりましたが、地球への影響は弱まっています。

AE指数のグラフは、500〜1000nTの中規模の変化から、
500nT前後の小規模活動が中心に変わっています。

また、磁気嵐の発生を観測した沖縄の磁場データは、
1日経って、-50nTほどの低下へと回復しています。


太陽風の磁場強度が弱まってきたことから、
高速風の最も激しい領域は通過したと思われます。
SOHO EIT195の写真にあるように、今回のコロナホールは東西に長いため、
太陽風の高速状態は、更に4〜5日ほど続きそうです。
しかし、速度や地球への影響は、次第に弱まっていくでしょう。


今回の高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
今日の図では、警戒レベルの10,000に近づいています
(GOESの図の下側の紫色の線に注目してください)。

現在の磁気圏の様子では、明日には警戒レベルに達しそうです。
引き続き、増加に注意してください。


太陽では、一時的な眠りから再び目覚めたかの様に、
規模は小さいですが、黒点があちこちに発生しています。

昨日の1067黒点群に加えて、
今日は、南東(左下)に1068黒点群が出現しています。

また、太陽の北西(右上)には、数日前に消えていた1063黒点群が復活し、
昨日掲載の写真では見えなかった1066黒点群も、
太陽の中心からやや南で、再び黒点を発生させています。

X線のグラフによると、今のところ、目立ったフレア活動は起きていません。
EIT195の動画を見ると、再出現した1063黒点群が、
小さいながらも活動の気配を見せています。
この後、フレアを起こすかもしれません。

今回の黒点の活性化がどこまで続くのか、じっくりと眺めていきましょう。



SOHO EIT195による太陽コロナ。4日10時(世界時4日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。小さい黒点群があちこちに見えます。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。