宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:02)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/ 8 --- ---
4/ 7 --- ---
4/ 6 --- ---

黒点  4/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
1059 2 α ---
1060 3 β ---
1061 6 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:56 580 +0.3
-2 h 598 -0.5
-4 h 596 -0.6
-6 h 614 -2.1
-8 h 623 -2.8
-10 h 614 -0.9
-12 h 612 -0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -33 -21/ 5
-2 h -36 -13/ 13
-4 h -40 -2/ 7
-6 h -42 0/ 13
-8 h -44 -6/ 16
-10 h -43 -9/ 21
-12 h -48 -17/ 26

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^5
4/ 8 0.4 2x10^5
4/ 7 0.8 1x10^5
4/ 6 0.5 6x10^4
4/ 5 0.6 4x10^3
4/ 4 0.6 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 4/ 4 08:43 太陽でB7の小さなフレアが発生し、弱いCMEが地球方向に発生しています。
2010/ 4/ 5 13:20 500km/秒ほどの高速風が続き、オーロラも活発に続いています。
2010/ 4/ 6 08:16 CMEによる大きな太陽風の乱れが到来し、激しいオーロラ活動を起こしています。
2010/ 4/ 6 20:05 太陽風の磁場が南を向き続け、磁気圏の擾乱が続いています。
2010/ 4/ 7 11:44 太陽風磁場が長時間南を向き、活発な磁気圏活動が発生しました。放射線帯がかなり強まっています。
最新のニュース

2010/ 4/ 8 09:02 更新
高速太陽風(600km/秒)が続き、オーロラも活発です。放射線帯はたいへん強まっています。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
発生源は、CMEからコロナホールへと移ってきているのではないかと思います。
SOHO EIT195では、コロナホールはもう西の端にだいぶ近づいています。
昨日の写真と比べると、見つけやすいでしょう。


太陽風の速度は、昨日から600km/秒と高速状態でほぼ安定しています。
磁場強度は5nTと平均的なレベルで安定しています。
昨日のニュースの頃に北を向いていた南北成分は、その後再び南に切り替わり、
磁気圏に活発なオーロラ活動をもたらしています。

AE指数を見ると、1000nTに及ぶ活発なオーロラ活動が繰り返し発生しています。
極域の夜空は、にぎやかな状態が続いているようです。

昨日のAE指数のグラフは、連続的にある太さを保つ様な変化をしていましたが、
今日のグラフは大きな波が繰り返し発生しているような変化です。
太陽風磁場の南北成分が、安定して南を向いていた場合(昨日)と、
強弱を繰り返している場合(今日)との違いが関係しています。

シベリアの磁場データも、今日の図は3日間に渡って激しく変動しています。
こんな図をみるのも久しぶりの印象です。

一方、沖縄の磁場データは、ゆっくりと静穏レベルへ向かって回復中です。
太陽風の擾乱がやや落ち着き、磁気嵐による赤道の環電流は次第に弱まっています。


CMEで始まり、コロナホールへ引き継いだと思われる今回の高速太陽風も、
後半に入っていると思われます。
今日くらいから500km/秒台に下がり、明日、明後日と次第に穏やかになっていくでしょう。


現在、放射線帯の高エネルギー電子が、たいへん強まっています。
昨日のグラフでは、久しぶりに100,000に達していましたが、
今日はもう少し高い数値まで上がっています。
一旦増加すると、その後はゆっくりと減少します(太陽風の擾乱が来ると一気に減少しますが)。
衛星運用などでは注意が必要な状況が続きます。


太陽の活動は静穏です。
1060、1061両黒点群も小さなままです。



SOHO EIT195による太陽コロナ。8日8時半(世界時7日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。