宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:14)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/ 4 --- ---
2/ 3 --- ---
2/ 2 --- ---

黒点  2/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
1043 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:00 467 -1.6
-2 h 472 -1.9
-4 h 467 +1.1
-6 h 500 +0.8
-8 h 515 +0.3
-10 h 521 -0.9
-12 h 522 -1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -17 9/ 20
-2 h -13 -10/ 4
-4 h -15 -9/ 5
-6 h -15 -8/ 4
-8 h -17 -4/ 8
-10 h -18 -14/ 8
-12 h -18 -9/ 11

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^2
2/ 4 0.5 4x10^2
2/ 3 0.7 8x10^1
2/ 2 0.5 2x10^1
2/ 1 0.8 9x10^0
1/31 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 1/30 11:21 1041黒点群は小さくなりました。太陽風は低速で、穏やかです。
2010/ 1/31 11:22 太陽風の速度は440km/秒にやや上がっています。1043黒点群が出現しました。
2010/ 2/ 1 13:28 太陽風の速度は350km/秒に下がっています。太陽も概ね静穏です。
2010/ 2/ 2 08:27 太陽風は、再びやや高速の状態になっています。小規模ですがオーロラ活動が活発化しています。
2010/ 2/ 3 09:02 太陽風の速度は540km/秒まで上昇しています。1月までの黒点数をまとめました。
最新のニュース

2010/ 2/ 4 10:14 更新
太陽風の速度は460km/秒に下がり、やや高速です。オーロラの活動が続いていました。

担当 篠原

昨日のニュースの直後、3日10時(世界時3日1時)に、太陽風の速度は570km/秒まで上がりました。
そこからゆっくりとした低下が始まり、1日経った現在、460km/秒とやや高速の状態に戻っています。
27日周期の図では、それなりに見栄えのする変化になりました。

この影響でオーロラ活動も小規模ですが活発に続き、
AE指数では、300〜500nTの小規模変動が1日にわたって発生しています。
アラスカのライブカメラ(Live! オーロラ)でも、きれいな映像を見ることができました。

また、今回の太陽風変動によって放射線帯の高エネルギー電子が少し強まっています。
警戒レベルに比べれば全然低いのですが、この数値にまで上がったのは昨年の8月末以来です。


太陽風は、速度が下がり始めるとともに、磁場強度も3nTほどに弱まっています。
このため、今回の太陽風の乱れはこの辺りで一旦終息になりそうです。

次の高速風をもたらすと考えられるコロナホールは、SOHO EIT195で次第に太陽の中央に近づいています。
昨日よりは見やすいですが、まだあまりはっきりとは見えていません。
北東(左上)のやや暗くなっている領域です。


太陽では、1043黒点群が残っています。
可視光写真が更新されていないので、磁場の写真を掲載します。
これによると、1043黒点群のすぐ下にもうひとつ磁場の強い領域が新しく発生しています。
まだ規模は小さいですが、更に発達して黒点が出現するかもしれません。

また、太陽の北東(左上)の向こう側には、EIT195で明るく光る活動領域があります。
こちら側へ姿を現すのももうすぐの様です。



SOHO EIT195による太陽コロナ。4日8時半(世界時3日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽面の磁場分布。1043黒点群とその下にも磁場の強まりが見られます。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。