宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/25 --- ---
1/24 --- ---
1/23 --- ---

黒点  1/25 (NOAA)
磁場 フレア
1041 7 β ---
1042 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:18 366 -2.2
-2 h 382 +0.1
-4 h 366 +0.1
-6 h 368 -0.6
-8 h 357 -1.1
-10 h 358 -3.1
-12 h 362 -3.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:59 -16 -5/ 22
-2 h -15 17/ 7
-4 h -18 8/ 10
-6 h -20 -1/ 2
-8 h -22 -2/ 4
-10 h -21 -3/ 5
-12 h -20 -8/ 10

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
1/25 0.6 3x10^1
1/24 0.5 3x10^1
1/23 0.5 1x10^1
1/22 0.7 6x10^0
1/21 0.6 7x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 1/20 09:06 太陽の東端から新しく見えてきた活動領域で、中規模フレアが2回発生しました。
2010/ 1/21 13:26 新しい1041黒点群がM・Cクラスのフレアを多数起こしています。太陽風の磁場が大きく南を向き、オーロラが活発化しました。
2010/ 1/22 08:27 1041黒点群は活動が弱まっています。やや高速の太陽風が続き、オーロラ活動も発生しています。
2010/ 1/23 12:08 1042黒点群が出現しました。太陽風は速度が下がり、低速風に変わりつつあります。
2010/ 1/24 10:20 太陽風は低速風になりました(340km/秒)。太陽の活動も落ち着いています。
最新のニュース

2010/ 1/25 14:06 更新
太陽風は低速ですが、磁場が南寄りのため小規模のオーロラ活動が発生しています。

担当 篠原

太陽には、1041(南東・左下側)、1042(北西・右上側)と2つの黒点群が見えています。
どちらも活動は落ち着いていて、
X線のグラフは小さくBクラスの中で変動している程度です。
とはいえ、SOHO EIT195のコロナ写真を見ると、
1041黒点群の磁力線に沿ったコロナの輝きが雄大な姿を見せています。
(地球の大きさをイメージしてください)

現在のところ、これらの黒点群がフレアを起こす可能性は、
だいぶ下がっているようです。


太陽風は、速度360km/秒と低速風で安定しています。
磁場強度は、5nTから4nTに少し下がっているようです。
昨日のニュースの頃もそうでしたが、磁場の南北成分が、ずっと南に向いていて、
その影響で小規模のオーロラ活動が連続的に見られました。
AE指数では、2回ほど500nT規模の変化も見えています。

そして、今日の朝くらいに南向きが終わり、0nTを変動するようになっています。
このままだと、この後のオーロラ活動は弱まるでしょう。

太陽風は、このまま低速風が当分の間続くと予想されます。



SOHO EIT195による太陽コロナ。25日14時(世界時25日5時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1041黒点群と、1042黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。