宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 1 --- ---
10/31 --- ---
10/30 --- ---

黒点 10/31 (NOAA)
磁場 フレア
1029 3 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:57 324 +0.2
-2 h 322 -0.9
-4 h 332 -1.2
-6 h 323 -1.3
-8 h 322 -0.9
-10 h 324 -1.1
-12 h 336 -0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -18 -/ -
-2 h -18 -/ -
-4 h -18 -/ -
-6 h -18 -/ -
-8 h -18 -/ -
-10 h -17 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^1
11/ 1 0.5 5x10^1
10/31 0.9 5x10^1
10/30 0.7 1x10^2
10/29 0.9 1x10^2
10/28 0.5 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/27 08:37 1029黒点群が再びCクラスのフレアを起こしました。太陽風は410km/秒くらいで、比較的穏やかです。
2009/10/28 08:56 1029黒点群が活発になり、Cクラスの小規模フレアが7回ほど連続的に発生しています。
2009/10/29 09:14 1029黒点群の活動は少し落ち着いています。太陽風は低速で、概ね静穏です。
2009/10/30 09:35 太陽風の磁場が強まりましたが、北寄りだったため磁気圏は静穏です。1029黒点群は穏やかです。
2009/10/31 08:19 1029黒点群は、西の端に沈んでいきました。太陽風はやや低速で、穏やかです。
最新のニュース

2009/11/ 1 08:06 更新
1029黒点群が、太陽の西端でCクラスのフレアを起こしました。太陽風は低速で、地球も静穏です。

担当 篠原

1029黒点群が、再びC1の小規模フレアを起こしました。
31日18時(世界時31日時)頃のことです。
1029黒点群は、太陽の向こう側へ行きかけたところでの発生ですので、
フレアの本当の規模はこれよりも大きかったのではないかと思います。

SOHO EIT195を見ると、
西の端(右端)にフレアを起こした1029黒点群の場所が明るく光っています。

そして、フレアに続いて、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。
太陽から真横に向かっての放出ですので、地球への影響はありません。


太陽風は、速度が更に下がっていて、今朝は320km/秒となっています。
磁場強度は昨日から2nTを割るほどの弱まりが続いていましたが、
今朝になって強まり始め、現在5nTと平均レベルを回復しています。
これがどういう変化なのか、しばらく注視してください。

磁気圏は概ね静穏です。
オーロラ活動を測るAE指数は、目立った変動をしていません。
太陽風の速度が遅く、磁場も南寄りですが振幅がとても小さいためです。


太陽風は、今後も基本的には低速で穏やかな状態が続くと思います。
SOHO EIT195を見ると、太陽の北半球東側(左上側)に淡いコロナホールが見えます。
次の変動要因としては、ここからの影響が考えられます。
ただし、前周期は小さな変化がやってきただけです。



SOHO LASCO C3カメラによる、CME(太陽ガスの放出現象)。太陽から西に向かって飛び出しています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による太陽コロナの様子。1日1時(世界時31日16時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1029黒点群は西に没し、太陽は無黒点になりました。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。