宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:56)
昨日、C1.7の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/28 --- ---
10/27 19:11 C1.5
18:17 C1.7
16:18 C1.3
13:48 C1.3
07:34 C1.3
10/26 --- ---

黒点 10/27 (NOAA)
磁場 フレア
1029 19 βγ C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:41 378 -0.3
-2 h 372 -0.1
-4 h 381 +1.1
-6 h 388 -0.4
-8 h 373 +0.2
-10 h 364 +0.0
-12 h 366 -1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -12 -/ -
-2 h -12 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -13 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 8x10^1
10/28 0.5 1x10^2
10/27 0.6 1x10^2
10/26 0.6 1x10^2
10/25 0.5 3x10^1
10/24 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/23 08:40 太陽風磁場が10nTに強まり、活発なオーロラ活動を起こしました。現在も影響は残っています。
2009/10/24 13:00 CMEによる太陽風の変動は終わりつつあります。次はコロナホールの影響です。1029黒点群が出現しました。
2009/10/25 12:38 コロナホールの影響が到来し、中規模のオーロラ活動も発生しています。C1のフレアが発生しました。
2009/10/26 08:20 1029黒点群が小規模のフレア活動を起こしています。太陽風も小規模の高速風が来ています。
2009/10/27 08:37 1029黒点群が再びCクラスのフレアを起こしました。太陽風は410km/秒くらいで、比較的穏やかです。
最新のニュース

2009/10/28 08:56 更新
1029黒点群が活発になり、Cクラスの小規模フレアが7回ほど連続的に発生しています。

担当 篠原

1029黒点群が活発な活動を起こしています。
昨日のニュースで、C1の小規模フレアが発生したと書きましたが、
それ以降も、同じくC1〜2の小規模フレアが連発するように7回も発生しました。

やっとCクラスに達したような小さな規模のフレアばかりですが、
これだけにぎやかにCクラス以上のフレア発生したのは、2007年12月下旬以来で、
実に2年ぶりというような活動です。
(単発程度のMクラス、Cクラスの発生は、これ以降もあります)

可視光でみる1029黒点群は、昨日とあまり形は変わっていないようです。

X線の強度は、フレアを多発していた頃は少し高めになりましたが、
昨夜くらいからはやや下がっています。
このまま弱まっていくのか、一休みしてまた強まるのか、
この後も、1029群への注意は必要です。


太陽風は、380km/秒と平均的な速度が続いています。
磁場強度は3nTと弱めで、磁場の南北成分は弱い南向きが続いています。
このため、AE指数で200〜300nTと小さな変化ですが、
ある程度のオーロラ活動が発生しています。

SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、特にコロナホールなどは見られず、
この後も基本的には穏やかな太陽風が続きそうです。

ただ、昨日書いたように、26日21時(世界時26日12時)の太陽の小さな爆発の影響が、
30日くらいにやって来るかもしれません。
目立ったCMEは発生していないようなので、強い風が来ることはなく、
磁場のかたまりの様な変化がやって来るのかもしれません。


一昨日から気になっていたのですが、放射線帯の高エネルギー電子が、
久しぶりに変化として見られるレベルに上がっています。
数値としては全く低いのですが、こちらも2ヶ月ぶりのことです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。28日8時(世界時27日23時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽可視光写真。1029黒点群の大きな姿が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO MDIによる、太陽磁場の様子。1029群は複雑な磁場構造をしています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。