宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:32)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 2 --- ---
10/ 1 --- ---
9/30 --- ---

黒点 10/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1027 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:57 340 -1.3
-2 h 343 -1.2
-4 h 350 +1.4
-6 h 352 +0.2
-8 h 358 +1.0
-10 h 353 +1.7
-12 h 353 +1.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -15 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -14 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
10/ 2 0.6 9x10^0
10/ 1 0.6 1x10^1
9/30 0.7 1x10^1
9/29 0.6 1x10^1
9/28 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 9/27 08:15 太陽風は、低速の状態が続いています。速度の上昇は遅れています。
2009/ 9/28 08:57 太陽風は速度320km/秒と低速の状態が続いています。高速風領域は消えてしまったようです。
2009/ 9/29 09:06 太陽風は、300km/秒台前半と低速です。明後日に速度変化が起こりそうです。
2009/ 9/30 08:27 低速の穏やかな太陽風が続いています。明日くらいに小規模の高速風が来そうです。
2009/10/ 1 08:19 太陽風の速度が少し上がりましたが、低速風が続いています。磁気圏も静かです。
最新のニュース

2009/10/ 2 08:32 更新
太陽風は速度が低いままです(350km/秒)。これから10日程度、静かに推移しそうです。

担当 篠原

昨日より、太陽風の速度はほとんど変化していません。
350km/秒付近と低速の状態で安定してます。
また、磁場強度は5nTから3nTに弱まりました。

結局、太陽風速度の高まりは来ませんでした。
27日周期の図で、前周期の変化と比較して下さい。
前周期(9月4-5日)の速度の高まりも、規模は小さいものでしたが、
今周期は、これが完全に消えてしまい、平坦になってしまいました。
9月30日に見えた磁場強度の強まりは、高速風領域の名残りだった様です。

昨日より、磁気圏も全く静穏です。
AE指数は、全く平坦です。


この後、10日間程度静穏な日が続くと思われます。
今日の27日周期の図では、前周期の右端、9月13日に小さな速度の段差があります。
これに続く速度の高まりが、今のところ予想される次の擾乱です。
発生源のコロナホールは、もうしばらく待たないと見えて来ません。

とは言っても、前周期の速度の高まりも、
500km/秒には届かなかった程度の変化でしたので、
今周期に回帰して来るかどうか、待ってみるしかありません。


太陽では、昨日のお昼頃、1日12時(世界時1日3時)に、
1027黒点群でB7の小さなフレアが発生しました。
1027黒点群は、もう太陽の向こう側に回ってしまいましたが、
最後のところで、元気を取り戻していた様です。
この後の様子は、STEREO AheadのEUVI195で追いかけることもできます。

SIDCでは、9月の黒点数が発表されています。
それによると、9月の無黒点の日数は、19日でした。
20日台を割ったのは、昨年の11月以来です。

8月に今季最高を記録したばかりですし、
今月下がったところで、すぐに何かが分かる訳ではありません。
引き続き、変化を注目して下さい。

いつもの表、グラフは後ほど掲載します。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。10月2日2時半(世界時1日17時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。1027黒点群は西の端に沈みました。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。