宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:41)
今日、C1.0の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 7 01:42 C1.0
7/ 6 --- ---
7/ 5 15:54 C2.8

黒点  7/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
1024 13 β C3

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:36 353 -0.6
-2 h 372 -2.1
-4 h 384 -0.7
-6 h 394 -0.5
-8 h 398 +0.7
-10 h 335 -1.1
-12 h 331 -2.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -14 -15/ 14
-2 h -12 -5/ 2
-4 h -11 -6/ 3
-6 h -11 -2/ 9
-8 h -12 11/ 6
-10 h -14 7/ 9
-12 h -12 1/ 1

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^1
7/ 7 0.4 8x10^1
7/ 6 0.8 3x10^2
7/ 5 0.5 4x10^2
7/ 4 0.5 3x10^2
7/ 3 0.6 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 7/ 2 09:25 太陽風は400km/秒を割り、磁気圏も静穏です。6月の黒点数が発表されました。
2009/ 7/ 3 11:04 太陽風は平均的な速度レベルで安定し、磁気圏は静穏です。太陽は無黒点です。
2009/ 7/ 4 08:31 太陽風は低速風になり、磁気圏も静穏です。太陽にとても小さな黒点が出現した様です。
2009/ 7/ 5 12:03 1024黒点群が大きくなっています。Bクラスのフレア活動も頻発しています。太陽風は低速で、静穏です。
2009/ 7/ 6 09:59 1024黒点群で、C2.7の小規模フレアが発生しました。Cクラスフレアは7ヶ月ぶりです。
最新のニュース

2009/ 7/ 7 10:41 更新
C1.0の小規模フレアが発生しました。1024黒点群は次第に弱まっています。24期の黒点群をまとめてみました。

担当 篠原

1024黒点群が、再びCクラスの小規模フレアを起こしました。
時刻は7日2時(世界時6日17時)、規模はちょうどC1.0でした。
X線のグラフを見ると、全体のX線強度は、ゆっくりと下がっています。
黒点群の活動は、次第に弱まっている様です。

可視光で見える黒点群は、まだ大きさを保っています。
しかし、今後は小さくなっていくのではないでしょうか。


さて、2008年1月以降、これまでに出現した第24活動周期の黒点群は20個です。
ここで、これらの姿を振り返ってみましょう。
今日1枚めの図を見て下さい。
写真の無かった1008群以外の黒点群を、同じ大きさで切り出した集合写真です。

こうやってみると、24期の黒点群はまだまだ小さなものばかりで、
今回の1024群は、新しい周期の中では最も大きな黒点群となっています。
Cクラスのフレアを2回起こしたというのも、その貫禄かもしれません。

それでも、本当に大きな黒点群というのは、まだまだこんなものではありません。
例えば、宇宙天気ニュース始まりのきっかけとなった、2003年10月の大活動期には、
太陽はこんな姿をしていました。
1024群クラスが、おまけの黒点群に見えてしまいます。

まだまだ第24期は始まったばかりです。
やがて、もっと大きく活動的な黒点群がいくつも出現する様になるでしょう。


太陽風は、基本的に低速状態が続いています。
7日1時(世界時6日16時)に、速度が一旦400km/秒まで上がりましたが、
半日ほどで350km/秒に下がっています。
規模の小さな変動でした。

磁場強度は、3〜4nTとやや弱めの状態で安定しています。


磁気圏も静穏です。
AE指数には、変化がほとんど見られません。


静かな状態は、もう3日くらいは続くでしょう。
その後、コロナホールの影響で、高速風になるかもしれません。

そのコロナホールは、太陽の中心線をちょうどまたいだところです。
ただ、緯度が高めなので、どの程度の影響がやってくるのかは、よく分かりません。
10日以降の太陽風に注目して下さい。



第24活動周期の黒点群の集合写真です。1008群は欠席しています。
(c) SOHO (ESA & NASA)、画像加工 : 宇宙天気ニュース


SOHOによる、太陽可視光写真。南半球西側に1024黒点群が見えます。7日9時(世界時7日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による太陽コロナ。7日10時半(世界時7日1時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。