宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:44)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/23 --- ---
5/22 --- ---
5/21 --- ---

黒点  5/23 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:40 364 +0.0
-2 h 368 +0.5
-4 h 392 +1.8
-6 h 397 +3.4
-8 h 371 -0.4
-10 h 394 +3.7
-12 h 385 -3.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -15 5/ 10
-2 h -15 7/ 5
-4 h -14 10/ 9
-6 h -16 15/ 5
-8 h -16 21/ 12
-10 h -21 12/ 5
-12 h -20 10/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^0
5/23 0.6 2x10^1
5/22 0.5 2x10^1
5/21 0.5 3x10^1
5/20 0.8 2x10^1
5/19 0.6 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 5/18 13:06 太陽風の密度が減少しています。速度は300km/秒に下がり、低速風です。
2009/ 5/19 10:06 300km/秒とかなり遅い太陽風が続いています。磁気圏も静かです。
2009/ 5/20 10:06 太陽風は、速度280km/秒とさらに低速になっています。太陽は無黒点にもどった様です。
2009/ 5/21 08:34 太陽風は、330km/秒と低速です。太陽は無黒点になりました。
2009/ 5/22 09:48 低速の太陽風が続いています(速度350km/秒)。太陽も無黒点で穏やかです。
最新のニュース

2009/ 5/23 12:44 更新
新しい黒点群が、太陽の南半球に出現しました。第24期の黒点群です。

担当 篠原

太陽に新しい黒点群が出現しました。
南東(左下)の端の近くです。

緯度が(南に)高く、磁場極性からも、新しい第24活動周期の黒点です。
NOAAの番号はまだ付けられていませんが、1018黒点群になるでしょう。
今のところ、X線データに特にフレア活動は見られません。

SOHO EIT195でも、この領域は明るく光っています。
昨日までは、気配もなかった部分です。
動画を見ると、この活動領域は、昨日から急に姿を現しました。

このところの黒点発生頻度の上昇は、太陽活動の転機を知らせているのかもしれません。


昨日のニュース以降、太陽風の速度は少し上がって、
380km/秒を前後する程度になりました。
27日周期の図で見ると、前周期と似た、小さな速度の盛り上がりができています。

磁場強度は6nTくらいで、通常のレベルです。
太陽風としては、穏やかな状態です。

ただ、ACEの図の前半で、磁場の南北成分が南寄りになっています。
その影響で、AE指数に200〜300nTくらいの小規模の活動が見られています。
シベリアの磁場データも、昨日の部分に変化が観測されています。

現在の太陽風磁場は、北寄りに変わっていて、
磁気圏は静かになっています。
低速の穏やかな太陽風は、今後も続きます。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。23日12時半(世界時23日3時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽可視光写真。新しい黒点群が、南東(左下)に出現しました。23日9時半(世界時23日0時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽磁場。磁場の分布は [黒 白] で、南半球の第24期の極性です。23日9時(世界時23日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。