宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (07:57)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/11 --- ---
11/10 --- ---
11/ 9 --- ---

黒点 11/10 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:49 387 +1.1
-2 h 396 +1.0
-4 h 402 +0.8
-6 h 409 -0.6
-8 h 416 -1.1
-10 h 407 +0.0
-12 h 411 -1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -14 8/ 2
-2 h -15 8/ 3
-4 h -17 9/ 4
-6 h -17 6/ 8
-8 h -18 3/ 4
-10 h -19 6/ 3
-12 h -20 3/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^3
11/11 0.5 5x10^3
11/10 0.5 4x10^3
11/ 9 0.6 2x10^3
11/ 8 0.6 3x10^2
11/ 7 0.5 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/ 6 12:46 太陽風は低速(300km/秒)で、磁気圏も穏やかです。1007黒点群は弱まっています。
2008/11/ 7 08:40 太陽風は290km/秒と低速です。これから高速太陽風が始まりそうです。
2008/11/ 8 09:09 500km/秒の高速太陽風がやって来ました。オーロラも活動的になっています。
2008/11/ 9 09:02 太陽風の速度は570km/秒に上がっています。磁気圏活動も活発になりました。
2008/11/10 08:56 太陽風の速度は450km/秒に下がり、高速風は終わりつつあります。
最新のニュース

2008/11/11 07:57 更新
太陽風は、速度400km/秒を割り、低速風に変わりつつあります。1008黒点群が出現したそうです。

担当 篠原

太陽風の速度は、380km/秒まで下がっています。
磁場強度も3nTとやや弱めで、穏やかな太陽風です。

AE指数を見ると、300nTほどの小規模の磁気圏活動が繰り返し起こっています。
これは、太陽風磁場の南北成分が、
-1〜-2nTと弱いながらも南寄り(赤線がマイナス)になっていた影響です。
速度が遅めで、磁場も弱いため、磁気圏活動は小規模になりました。


太陽風は、これからしばらく低速状態が続きます。
SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見ると、全体的にぼんやりと光っていて、
コロナホールの姿は見られません。
太陽の中心からやや北(上)のあたりが、薄暗くなっていて、
弱いコロナホールになっているのかもしれません。
3〜4日後ころに、太陽風に何か影響が見られるでしょうか。


放射線帯の高エネルギー電子は、やや上がりましたが、
数千のレベルで安定しそうです。
やや高めという状態です。

太陽では、1008黒点群が出現したそうです。
残念ながら、SOHOの可視光、磁場写真が1日ほど古いままなので、
確認することができません。
SOHO EIT195を見ると、太陽の中心から北側(上側)に、
小さく光っている部分があります。
ここに出現した様です。
この1008群は、B7の小さなフレアを起こしています。
更に発達して、より大きなフレアを起こす様になるかもしれません。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。11日7時(世界時10日22時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。