宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:02)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 9 --- ---
11/ 8 --- ---
11/ 7 --- ---

黒点 11/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:49 575 -2.4
-2 h 569 +0.5
-4 h 566 +0.1
-6 h 568 +0.6
-8 h 550 -0.3
-10 h 543 -1.3
-12 h 526 -1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 - 11/ 9
-2 h -13 5/ 2
-4 h -14 4/ 12
-6 h -17 -8/ 6
-8 h -18 -13/ 7
-10 h -19 -9/ 29
-12 h -18 -23/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^2
11/ 9 0.5 1x10^3
11/ 8 0.6 3x10^2
11/ 7 0.5 3x10^3
11/ 6 0.7 2x10^3
11/ 5 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/ 4 13:48 Cクラスの小規模フレアが、2回発生しました。4月以来です。
2008/11/ 5 08:47 太陽風は低速で、とても穏やかです。
2008/11/ 6 12:46 太陽風は低速(300km/秒)で、磁気圏も穏やかです。1007黒点群は弱まっています。
2008/11/ 7 08:40 太陽風は290km/秒と低速です。これから高速太陽風が始まりそうです。
2008/11/ 8 09:09 500km/秒の高速太陽風がやって来ました。オーロラも活動的になっています。
最新のニュース

2008/11/ 9 09:02 更新
太陽風の速度は570km/秒に上がっています。磁気圏活動も活発になりました。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
速度は、500km/秒から570km/秒に上がりました。
一方、磁場強度は5nTを割るほどになり、高速風領域としては山を越えた印象です。

ACEの図の前半では、磁場の南北成分が南寄りになっていました。
-4nTほどの南向きが、揺れながら続いています。
その影響で、オーロラの活動的な状態が続きました。

太陽風磁場の南北成分は、オーロラ活動のスイッチです。
南を向くとオーロラが強まり、北を向くと弱まります。
そして、南向きが大きくなれば、影響もより大きくなるのです。

AE指数を見ると、500〜700nTくらいの中規模変動が、
図の前半で連続して起きています。
極域の空をずいぶんと彩っていたことでしょう。


高速太陽風は、そろそろ後半に入ると思われます。
早ければ、今日のうちに速度は低下に転じるかもしれません。
27日周期の図で前周期を参考にすると、高速風は明日までと予想されます。

そして、そこから11月23-24日頃まで、長く穏やかな太陽風が続く可能性があります。
前回は、途中に盛り上がりそうな変化が見られたのですが、
そこがどうなっているか注目しています。


放射線帯高エネルギー電子は、やや増加していますが、
目立ったレベルではありません。
明日くらいまで、変化に注目してください。

太陽は無黒点で、穏やかです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。9日7時半(世界時8日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。