宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Happy Birthday !!

5周年記念
アストロちゃんの
ごあいさつです


Y. Obana
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:47)
昨日、C1.1の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 5 --- ---
11/ 4 12:07 C1.1
11/ 3 20:14 C1.6

黒点 11/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
1007 8 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:41 335 +0.3
-2 h 341 -0.7
-4 h 340 +0.4
-6 h 361 +0.3
-8 h 375 +0.4
-10 h 339 -0.1
-12 h 349 +0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -14 16/ 4
-2 h -13 14/ 2
-4 h -13 14/ 5
-6 h -13 11/ 5
-8 h -13 9/ 2
-10 h -12 9/ 4
-12 h -13 11/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
11/ 5 0.5 2x10^3
11/ 4 0.6 2x10^3
11/ 3 0.6 2x10^3
11/ 2 0.6 5x10^3
11/ 1 0.5 6x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/31 09:05 600km/秒台後半の高速太陽風が続いています。小さな黒点群が出現しました。
2008/11/ 1 10:20 太陽風の速度は550km/秒に下がり、高速風は終盤に入っています。磁気圏は穏やかです。
2008/11/ 2 09:31 高速太陽風は終わり、通常の速度に戻っています。磁気圏も静穏です。
2008/11/ 3 11:10 太陽風は、通常の速度で安定しています(420km/秒)。1007黒点群が発達しています。
2008/11/ 4 13:48 Cクラスの小規模フレアが、2回発生しました。4月以来です。
最新のニュース

2008/11/ 5 08:47 更新
太陽風は低速で、とても穏やかです。

担当 篠原

久しぶりのCクラスフレアを起こした1007黒点群は、
次第に弱まっているようです。
2つ見えていた黒点は、左側が消えて、右側だけになっています。
X線のグラフ変化も、少し落ち着いているように見えます。

SOHO EIT195を見ると、太陽の東端(左端)の南半球側に、
明るい場所が2つ見えています。
続いて、ここからも黒点が上がって来るかもしれません。
太陽の変化が楽しみになってきました。


太陽風は、速度が下がるとともに密度が下がり、
0.2個/cm^3くらいに、かなり薄くなっています。
このため、太陽風速度の測定誤差が大きくなって、
グラフは、300km/秒から380km/秒の間に散らばっています。
平均を見て、340km/秒の低速風になっている様です。

磁場強度も、3nTに弱まったままです。

このため、磁気圏は非常に静穏です。
AE指数は、全く変化していません。


SOHO EIT195では、コロナホールが太陽の西半球側(右半分)に移動し、
高速風の到来が間近になっています。
前周期の変化を参考にすると、到来はもう少し先で、
7日の午後になりそうです。

ただ、今回、コロナホールは濃さを増している様に見えます。
あるいは、高速風の到来は少し早まるかもしれません。

この高速風は、規模は比較的小さいのでしたが、
なかなか活発なオーロラ活動を起こしました。
今回も期待して見ていたいところです。



SOHOによる太陽の可視光写真。1007黒点群は右側だけが残っています。5日7時半(世界時4日22時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。5日7時半(世界時4日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。