宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:10)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/ 6 --- ---
4/ 5 --- ---
4/ 4 --- ---

黒点  4/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:04 670 +5.5
-2 h 614 +3.3
-4 h 599 -1.6
-6 h 609 +5.6
-8 h 620 +1.6
-10 h 615 -0.5
-12 h 621 +4.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
03:29 - -14/ 21
-2 h - 4/ 31
-4 h - -19/ 7
-6 h - -23/ -
-8 h -18 -/ -
-10 h -18 -/ -
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
4/ 6 0.7 2x10^3
4/ 5 0.7 3x10^4
4/ 4 0.7 4x10^4
4/ 3 0.7 4x10^4
4/ 2 0.6 2x10^5

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/ 1 10:02 穏やかな太陽風で(380km/秒)、磁気圏も概ね静穏です。放射線帯は強まったままです。
2008/ 4/ 2 10:03 太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2008/ 4/ 3 10:12 太陽風は穏やかで、磁気圏活動はとても静かです。コロナホールがよく見えています。
2008/ 4/ 4 10:18 C1の小さなフレアが発生しました。太陽風は穏やかですが、これから高速風が始まるでしょう。
2008/ 4/ 5 12:03 高速太陽風が始まりました。速度は600km/秒を超えつつあり、オーロラ活動も始まっています。
最新のニュース

2008/ 4/ 6 11:10 更新
620km/秒の高速太陽風が続いています。これからもう一段上昇する可能性があります。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
昨日より、太陽風の速度は620km/秒でほぼ安定しています。

一方、ACEの磁場強度は、一度5nT近くに下がって、再び7nTに上がっています。
強めの磁場を保っていることから、
この後、太陽風の速度がもう一段上昇する可能性があります。
ACEのデータでも最新では、700km/秒近くまで変化していますし、
27日前の前周期も、700km/秒に上がったのは今日くらいからです。

700km/秒まで行けば、太陽風としてはかなり高速の状態ですから、
オーロラ活動も激しいものが起こりやすくなります。


そのオーロラ活動ですが、AE指数を見ると、1500nTに達する激しい活動が発生しています。
ACEで太陽風磁場を見ると、-7nTと強く南に向いた時間帯です。
速度が600km/秒を超えていることもあり、大きな変動が磁気圏で発生しました。

しかし、その前後のオーロラ活動はそれほどでもありません。
これは、太陽風の磁場が比較的北向きで推移しているためです。
磁気圏の外を流れる風は強いのですが、スイッチが入らないため、
エネルギーが流れ込まないのです。

この後、磁場の傾向が南寄りに変わるなどすると、
活動は一気に活発化しますから、注意する必要があります。


SOHO EIT195の写真が更新されています。
いい状態の写真ではないのですが、掲載しています。
昨日のSTEREOと比べると、若干東に戻った印象があります。
STEREOは1日半ほど先を見ているためです。

コロナホールは太陽の中心南側にどっかりと座り、
地球へ向けて高速の太陽風を噴き出しています。
この風が地球へ届くのが3日後ですから、高速風はこれからが本番です。
27日周期の前周期と似た変化になりそうです。


放射線帯高エネルギー電子は、大きく下がったままです。
引き続き、この後の変化に注目してください。

太陽は無黒点です。
X線のレベルも下がり続け、すっかり穏やかになっています。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

4/ 6 01:13 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。