宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:02)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/ 1 --- ---
3/31 --- ---
3/30 --- ---

黒点  4/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
0987 5 β ---
0988 9 β ---
0989 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:07 383 -1.3
-2 h 387 -1.6
-4 h 385 -1.4
-6 h 387 -1.6
-8 h 386 -1.4
-10 h 393 -1.9
-12 h 397 -1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -19 -26/ 10
-2 h -19 -17/ 6
-4 h -19 -9/ 6
-6 h -20 -14/ 2
-8 h -20 -14/ 5
-10 h -21 -10/ 8
-12 h -20 -12/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^4
4/ 1 0.4 6x10^4
3/31 0.5 7x10^4
3/30 0.5 9x10^4
3/29 0.6 1x10^5
3/28 0.5 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 3/27 10:36 高速の太陽風がやって来ました。磁場変動の影響で、オーロラ活動がとても活発になりました。
2008/ 3/28 09:15 太陽風は600km/秒を超えました。活発なオーロラ活動も続いています。放射線帯の増加が始まっています。
2008/ 3/29 13:57 高速太陽風は後半を迎えています。放射線帯が100,000に達しています。かなり強まっており、注意が必要です。
2008/ 3/30 10:30 太陽風の速度はゆっくりと下がっています。放射線帯が強まった状態は続いています。
2008/ 3/31 12:29 高速風は終わり、穏やかな太陽風になっています。黒点群は少しずつ小さくなっています。
最新のニュース

2008/ 4/ 1 10:02 更新
穏やかな太陽風で(380km/秒)、磁気圏も概ね静穏です。放射線帯は強まったままです。

担当 篠原

太陽風の速度は順調に下がり続け、昨夜のうちに380km/秒と普通の速度に戻りました。
そこまで下がった所で、安定状態に入っています。

磁場強度は4nTで落ち着いています。
南北成分は、-2nTと弱いながら南向きがずっと続いています。
しかし、速度がすっかり下がってしまったので、磁気圏への影響は小さくなっています。
AE指数では、300nTくらいの小さな変化がちらちらと見えている程度です。
昨日の図と見比べても、活動が一段弱まった印象があります。

その傾向は、シベリアの磁場変化を見てもよく分かります。
この図の磁場変化の大きさから、
シベリアでどの程度のオーロラ活動が発生していたかを知ることができます。
3日前(左側)、2日前(まん中)、昨日(右側)と、変化の幅が順に小さくなっています。
オーロラの活動が次第に小さくなったことを表しています。


さて、今日はSOHOのEIT 195の写真を掲載しています。
コロナホール(周囲よりも暗く見えている領域)が、
太陽の東側(左側)から中央部へ広がって来ています。

昨日のSTEREOの写真と見比べて下さい。
コロナホールの位置は、むしろ東側に戻ったように見えます。
地球から見る太陽と、STEREO Behindから見る太陽とでは、1日半程度のずれがあります。
2枚の写真を見比べると、その差がよく分かります。

このコロナホールからの高速太陽風は、4日後の4月5日くらいからやって来るでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、強まった状態が続いています。
衛星の運用では注意が必要な状態が続いています。

太陽を見ると、989黒点群はほとんど見つけられなくなっています。
987, 988黒点群も次第に小さくなっていて、にぎやかだった太陽がまた寂しくなりそうです。
フレア活動も、Bクラスの小さな変化が見られるだけで、目立った活動は起きていません。
静かな太陽が続いています。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/31 23:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。