宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:03)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 9 --- ---
11/ 8 --- ---
11/ 7 --- ---

黒点 11/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:49 335 +2.1
-2 h 341 -0.3
-4 h 321 -0.8
-6 h 301 -1.6
-8 h 286 -2.3
-10 h 282 +3.5
-12 h 281 +2.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -10 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -11 -/ -
-6 h -10 -/ -
-8 h -8 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
11/ 9 0.5 7x10^2
11/ 8 0.6 7x10^2
11/ 7 0.7 7x10^2
11/ 6 0.6 9x10^2
11/ 5 0.5 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/ 4 10:36 低速の太陽風が続いています(320km/秒)。磁気圏もとても静かです。
2007/11/ 5 10:23 低速の太陽風が続いています。ホームズ彗星を紹介します。
2007/11/ 6 12:36 太陽風の速度はもう一段下がり(280km/秒)、たいへん穏やかになっています。
2007/11/ 7 10:29 太陽風はとても低速で、磁気圏も穏やかです。1ヶ月ぶりに黒点が現れました。
2007/11/ 8 12:50 とても速度の遅い太陽風が続いています。磁気圏もとても静かです。
最新のニュース

2007/11/ 9 10:03 更新
太陽風は低速ですが、やや速度が上がっています。磁場強度もやや強まり、オーロラを起こすようになるかもしれません。

担当 篠原

今日未明に入って、太陽風が多少乱れています。
速度が、280km/秒から340km/秒に上昇し、
磁場強度が、3nTから7nTに強まっています。
27日周期で、前周期10月12日に始まっていた変化が回帰したものと考えられます。

速度が上がったといっても、依然、平均以下の低速風です。
ただ、磁場強度が強まったことで、
南を向いた時に小規模のオーロラ活動を起こすようになるでしょう。
アラスカのライブカメラでは、少し楽しみな状況になったと言えます。

ここまでのところ、磁気圏はとても穏やかです。
AE指数、シベリア磁場データともに全く変化が見られません。
今後も、基本的には静穏な状態が続くでしょう。


SOHO EIT284の太陽コロナを見てください。
2枚掲載していますが、左が最新、右が27日前(太陽が1回転する期間)の太陽です。
注目して欲しいのは、東端(左端)に横に細長く見えるコロナホールです。
このコロナホールは、前周期の太陽ではほとんど見えていません(多少影が見えますが)。
今周期に入って、規模が大きくなった様です。

現在の位置から考えると、もう2日ほどで太陽の中心線に達し、
その3日後くらいから地球に影響を及ぼす可能性があります。
すると、13日くらいから太陽風の変化が始まるかもしれません。
前周期よりも高速風の到来がやや早まると予想されます。

明日、明後日とコロナホールはよりはっきりと見えるようになります。
再び前周期の様子と比較してみましょう。


太陽は無黒点のままです。
SOHO EIT284では、東の端から明るい領域が上がって来ましたが、
規模は小さく、黒点は伴っていませんでした。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

11/ 8 12:06 UT

10/12 19:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。