宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 7/ 8 10:12 963黒点群が上がって来て、小さなフレア活動が起こっています。太陽風は穏やかです。
2007/ 7/ 9 12:12 963黒点群が小規模フレアを起こしています。太陽風、磁気圏は静穏です。
2007/ 7/10 11:10 963黒点群が、C4クラスの小規模フレアを起こしています。太陽風は低速で、穏やかです。
2007/ 7/11 08:23 963黒点群が活発に活動し、最大でC8.2の小規模フレアを起こしています。
2007/ 7/12 08:10 太陽風の速度が上昇し(590km/秒)、活発なオーロラ活動が発生しました。963群の活動は落ち着いています。
最新のニュース

2007/ 7/13 08:42 更新
高速風は落ち着いて、500km/秒を切っています。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

963黒点群の活動は、すっかり弱まっています。
昨日よりフレア活動は全く見られず、
X線のグラフは、強度自体がどんどん下がっています。

太陽写真では黒点群は東西に広がり、立派に見えますが、
磁気的な複雑さ(蓄えているエネルギーの大きさを示す)が下がっているなど、
穏やかな黒点群に変わった様です。


太陽風は、昨日の590km/秒を最高として、その後はゆっくりと低下に向かっています。
今朝、500km/秒を切り、
最新の数値では、470km/秒とやや高速のレベルに下がっています。

それに合わせて、磁気圏のオーロラ活動も弱まっています。
AE指数では、速度がまだ高かった頃に、
500nTを超える中規模の変動が起こりましたが、
速度が下がるにつれ、静穏に変わっています。

シベリアの磁場データでは、
時間帯の関係もあって、目立った活動は見られず、平坦になっています。


今後の変化ですが、太陽風はやや高速の状態がしばらく続く可能性があります。
27日周期の図で、前周期を振り返ると、
6月15日に速度が下がり始めた後も、
4日間にわたって500km/秒弱の速度が続いています。
また、今日のSOHO EIT284の写真では、
小さなコロナホールが太陽の南西(右下)に見えています。
この影響で、速度が再び上がったりするかもしれません。

いずれにしても、大きな変化になることはありません。


放射線帯の高エネルギー電子は、下がりきったままで推移しています。
高速風も落ち着いたので、今回は目立った上昇は起こらないでしょう。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。