宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 5/31 09:58 太陽風の磁場強度が強まるなどして、小規模の乱れが発生しています。
2006/ 6/ 1 09:58 これからコロナホールによる高速太陽風が来そうです。オーロラ活動が活発になりそうです。
2006/ 6/ 2 10:13 太陽風の速度が上昇しています(550km/秒)。磁気圏は大きくは乱れていません。
2006/ 6/ 3 09:06 高速の太陽風が続いています(560km/秒)。速度はこれから低下に向かうでしょう。
2006/ 6/ 4 10:18 太陽風は速度が下がり(450km/秒)、地球は高速風領域を抜けつつあります。磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2006/ 6/ 5 10:04 更新
太陽風はやや低速(380km/秒)になり、磁気圏も穏やかな状態です。明後日から、次の高速風が来るでしょう。

担当 篠原

地球は高速太陽風の領域を抜け、現在はやや低速の穏やかな領域にいます。
ACE衛星の観測によると、昨日も太陽風は速度の低下傾向が続き、
450km/秒から380km/秒へ下がっています。
速度低下の度合いは次第に弱まっていて、
今のところは380km/秒で安定しつつあるようです。

太陽風の磁場強度も、4nTから2nTへとだいぶ弱まっています。
穏やかな太陽風です。

速度、磁場強度ともに低レベルであるのとともに、
南北成分は北寄りで変化しています。
このため、磁気圏へのエネルギーの流入はかなり弱まっているようで、
オーロラ活動の指標であるAE指数のグラフには全く変化が見えていません。

この穏やかな状態は、今日から明日にかけて続くでしょう。
その後、明後日の6月7日頃から次の高速風がやって来ると予想されます。
27日周期の図では、前周期の5月11日から最高で650km/秒に上がった高速風が観測されています。
これは、今周期では6月7日以降の変化に相当します。
GOES衛星のX線写真でも、高速風の原因であるコロナホールが太陽の中心に見えています。
(SOHO衛星は軌道の関係で、写真の更新が止まっています)

放射線帯の高エネルギー電子は、たいへん低いレベルで安定しています。

太陽では、東端(左端)から、新しい黒点群がひとつ上がって来ました。
892黒点群という番号が付けられています。
とても小さなBクラスのフレアをひとつ起こしています。
X線の動画を見た印象では、それほど活発な黒点群ではない様に思われます。
しばらく様子を見る必要があるでしょう。



GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。5日09時 (世界時5日00時)。
(c) NOAA/SEC


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。