宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 2/16 19:13 太陽風の速度が上がっています(550km/秒)。オーロラの活動が活発になっています。
2006/ 2/17 13:32 太陽風はやや速度を下げています(450km/秒)。磁気圏では小規模の活動が見られています。
2006/ 2/18 14:30 太陽風の速度は下がり続けています(380km/秒)。磁気圏は概ね静穏です。
2006/ 2/19 12:13 太陽風の速度が上昇を始めそうです。現在は、太陽風も磁気圏も穏やかです。
2006/ 2/20 13:28 昨夜より、太陽風の速度が上昇を始めました(420km/秒)。引き続き上昇しそうです。
最新のニュース

2006/ 2/21 12:10 更新
580km/秒程度の高速風が続いてます。オーロラが活発に発生しました。

担当 篠原

上昇を示していた太陽風速度は、20日20時(世界時20日11時)頃に580km/秒に達しました。
だいたいこのあたりが最高速だったようで、
以降は550〜580km/秒の幅でほぼ安定した高速風が続いています。

太陽風の磁場は、速度が上昇していた頃は10nTくらいの強さがありました(白線)。
南北成分(赤線)も-5nTから、時には-10nTに達する南向きが現れていました。
このため、久しぶりに活発なオーロラ活動が観測されています。
AE指数では1000nTを越える変化が記録されており、シベリアの磁場データも激しく乱れています。

太陽風磁場は、速度が上がりきった頃から強度が弱まり始め、
現在は5nTに下がっています。
速度は依然高いものの、南向き磁場の強さが弱まっているため、
全体的なオーロラ活動は低下してしまい、AE指数の図の後半は小規模な変化だけになっています。

27日周期の図を参考にすると、高速風はもうひとやま来るかもしれません。
SOHO EIT284の太陽写真でも、ぼんやりとしたコロナホールですが、
太陽の中心からやや右寄りにまだ見えています。
前周期とは変化の様子が変わっているので、どうなるのか注目されます。

放射線帯の高エネルギー電子の密度が増加し始めています。
まだ警戒ラインよりも下の10の3乗程度ですが、
高速風が続いていますので、今後更に増加する可能性があります。

太陽のフレア活動はたいへん穏やかです。
無黒点が続いています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。