宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 2/11 13:27 太陽風磁場が強まっています(10nT)。これから太陽風の速度が上昇しそうです。
2006/ 2/12 13:14 太陽風の速度が430km/秒に上がっています。磁気圏は小規模のオーロラ活動が発生している程度です。
2006/ 2/13 14:18 太陽風の速度は下がり、やや遅くなっています(350km/秒)。磁気圏は静穏です。
2006/ 2/14 12:25 磁気圏は静穏です。太陽のフレア活動も穏やかです。
2006/ 2/15 12:35 太陽風は速度に変化が見られていますが、穏やかです。磁気圏もとても静かです。
最新のニュース

2006/ 2/16 19:13 更新
太陽風の速度が上がっています(550km/秒)。オーロラの活動が活発になっています。

担当 篠原

今日の更新が遅くなり、申し訳ありません。

太陽風が変化を見せています。
昨日の速度上昇がそのまま継続して、570km/秒まで上がりました。
その辺りがいっぱいだったようで、550km/秒付近で安定して8時間ほどが経過しています。
上がったと言っても、それほどの高速ではありませんが、
ここまで上昇をするとは予想していませんでした。
SOHO EIT284の写真には、コロナホールの姿は特に見えていないのですが、
なかなか難しいところです。

太陽風の磁場の方は、強度が7nTくらいに上がって、更に、南北成分が小刻みに南北に揺れています。
このため、磁気圏にエネルギーが流れ込んでいて、活発なオーロラ活動につながっています。
AE指数のグラフでは、1000nTに達する活発な変動と、
500nT前後の小規模な活動が折り混ざっています。
依然速度が高く、磁場も南北に揺れる傾向が続いているので、
まだしばらくオーロラの活発な状態が続く可能性があります。

最初に書いた事の繰り返しになりますが、太陽風の変化が前周期とずいぶん変わっている事や、
コロナホールの姿が特に見えていないということで、
現在の高速風がどの程度続くのか、良くわかりません。
今後の経過を注目したいところです。
ただ、太陽風がこれ以上高い速度に変化するということはないでしょう。

太陽は穏やかな状態が続いています。
太陽の写真の中心からやや東(左)に小さく黒い点が2つ見えています。
これは854黒点群と番号が付けられています。
規模はごく小さく、太陽は穏やかな状態を続けるでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。