宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 9/30 13:26 太陽風は360km/秒と低速です。小規模なオーロラ活動が見られています。太陽フレアは穏やかです。
2005/10/ 1 15:20 太陽風の速度が550km/秒に上昇しています。太陽は静穏です。
2005/10/ 2 10:00 高速太陽風が続いています(500〜540km/秒)。オーロラもやや活発に続いています。
2005/10/ 3 12:10 太陽風の速度は緩やかに低下しています。小規模なオーロラ活動が続いています。
2005/10/ 4 13:06 太陽風速度は下がっています(380km/秒)。放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
最新のニュース

2005/10/ 5 10:56 更新
太陽風、磁気圏は静穏です。新しく813黒点群が出現しています。

担当 篠原

太陽面に新しい黒点群が出現しました。
中心からやや南東(左下)に数個の黒点が見えています。
813黒点群と番号が付けられたようです。
今のところ、フレア活動は見られていません。
今後どのような活動を見せるのでしょうか。

SOHO EIT284の写真では太陽の東の端(左端)がかなり明るくなり、X線のグラフも押し上げられています。
ここに上がって来る黒点群は、9月の上旬に激しいフレア活動を起こした808黒点群が周回してきたものです。
もはや、あの頃の勢いはありませんが、どのような姿を見せるでしょうか。

太陽風は更に速度を下げ続け、300km/秒にまで下がっています。
磁場強度は4nTとほとんど変化ありません。
-1〜-2nTの小さな南向きがちょこちょこ現れていますが、その振幅は小さなものです。
AE指数のグラフが停止していますので正確なところは分かりませんが、
太陽風の速度も遅いことから考えて、磁気圏はかなり静穏でしょう。

27日周期の図を見ると、前周期はちょうど808黒点群が大活躍をした時期で、太陽風が大きく乱れていました。
このため、今周期のデータとしてはあまり参考になりません。
ただ、その中で9月9日にセクターの切り替わりが発生しています。
これは太陽磁場の大きな構造と関係していますので、
この変化は今回も見られると思います(構造が大きく変わる事もありますが)。
明日、明後日の、6日から7日頃に発生するでしょう。
また、更に以前のデータを見ると、どうもこのセクター境界のところで、
急に太陽風磁場が強まる変化が発生する傾向があるようです。
今回はどの様になるでしょうか、明日以降の太陽風の変化に注目してください。

放射線帯の高エネルギー電子の密度増加は止まったようです。
GOES衛星のデータを見ると、ピークの値がやや下がっています。
警戒ラインに達する事はありませんでした。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。