宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙天気システムグループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 9/28 12:37 太陽風は概ね穏やかです。小規模なオーロラ活動が続いています。
2005/ 9/29 14:48 太陽、太陽風と穏やかです。小規模なオーロラ活動は見られますが、磁気圏も穏やかです。
2005/ 9/30 13:26 太陽風は360km/秒と低速です。小規模なオーロラ活動が見られています。太陽フレアは穏やかです。
2005/10/ 1 15:20 太陽風の速度が550km/秒に上昇しています。太陽は静穏です。
2005/10/ 2 10:00 高速太陽風が続いています(500〜540km/秒)。オーロラもやや活発に続いています。
最新のニュース

2005/10/ 3 12:10 更新
太陽風の速度は緩やかに低下しています。小規模なオーロラ活動が続いています。

担当 篠原

SOHO衛星のLASCO C3カメラが、9月28日に面白い現象を撮影していました。
太陽に大接近して明るさを増す小型の彗星です。
太陽に近づくにつれて細長く尾をのばしています。
この後、彗星は太陽に飛び込んだのでしょうか。
この様な小型彗星は、SOHO衛星の写真に注意していると時々見られるものです。

昨日以降、太陽風は速度を緩やかに下げ、440km/秒と通常の状態に戻りつつあります。
磁場強度は5nTで安定し、-2〜-3nTの南向き磁場が比較的継続して現れています。
このため、オーロラ活動もやや活発な状態が続き、
AE指数を見ると500nT前後の小規模の活動が連続的に観測されています。
北極域ではきれいなオーロラを楽しめたのではないでしょうか。

太陽風の乱れの原因となるコロナホールは見えていないので(EIT284の写真は昨日のままです)、
太陽風は今後穏やかな状態が続くでしょう。

太陽ではいよいよ東から新しい黒点群が上がってきそうです。
GOES衛星のX線グラフの強度がわずかに増加をしています。
活動的な領域が見え始めているのだと思います。
どのような活動度の黒点群なのか、注目されます。
現在の太陽面には目立った黒点はありません。
812群の数字の左下に小さな黒点が写っているくらいです。

放射線帯の高エネルギー電子が密度を増しています。
まだ警戒ラインには達していませんが、
明日以降、更に上昇するかもしれませんので注意してください。



太陽に接近する小型の彗星。SOHO LASCO C3カメラが撮影。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。