宇宙天気 2005/ 4/ 2

宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ

27日周期 (NICT)

短期・太陽風・電子

太陽黒点 (SOHO)

太陽X線 (GOES)

活動領域 (NASA)

EIT284 (SOHO)

EIT195 (SOHO)

情報ページ

Space Environment Center

これまでの経過 (過去のニュースの全リスト): 2005/ 3/28 11:25　太陽風の速度は下がり続けています(530km/秒)。オーロラは活発に続いています。; 2005/ 3/29 12:01　高速太陽風の領域を抜けつつあります(速度500km/秒)。オーロラ活動はとても穏やかです。; 2005/ 3/30 12:58　太陽風は通常の速度に戻っています(440km/秒)。磁気圏も穏やかです。; 2005/ 3/31 12:06　太陽風は穏やかで、オーロラ活動も概ね静穏です。太陽黒点もほとんど見えなくなっています。; 2005/ 4/ 1 11:01　太陽風磁場のセクター境界を越えました。南向き磁場の影響で、オーロラがやや活発になっています。; 最新のニュース

2005/ 4/ 2 09:01　更新
太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。コロナホールの影響は明後日になりそうです。

担当　篠原

太陽風は穏やかな状態が続いています。
速度はやや下がって400km/秒、磁場強度は4nT程度で通常のレベルです。
南向きの磁場が見られた時間がありますが、そこで小規模のオーロラ活動が発生し、
AE指数で500nTくらいの変化が観測されています。
引き続き、太陽風の南向き磁場の変化で
小規模オーロラ活動が現れるという様な状態が続きそうです。

SOHO EIT284の太陽観測が久しぶりに再開されました。
その写真を見ると、コロナホールの位置がよく分かります。
27日前、ちょうど太陽が一回転する前の3月5日の画像と比べて下さい。
太陽の中心上部に暗く見えている領域がコロナホールです。
面積が半分程度に縮まっています。
全体的に左寄りに縮小した様に見えます。
(GOES衛星のX線写真を強調して見えていた分布の通りだった様です)

このため、今後の太陽風の擾乱は前周期よりも小規模なものになると予想されます。
27日周期の図では、太陽風の速度上昇は今日にも始まりそうでしたが、
この写真を見ると、その始まりは明日の遅くか明後日になりそうです。
速度上昇の前兆になる、太陽風磁場の強まりも今の所観測されていません。
前周期は800km/秒くらいまで速度が上がりましたが、今周期はそこまで行かない様に思われます。

太陽面はとても小さな黒点が見えているだけです。
写真には黒点群番号が2つ付いていますが、一方は黒点そのものを認識する事もできません。
フレア活動もとても穏やかです。

SOHO衛星のEIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)