宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 1/29 08:38 これからコロナホールによる高速風が始まるでしょう。オーロラが活発になる可能性があります。
2005/ 1/30 12:08 コロナホールの影響で太陽風の速度が600km/秒に上昇しています。オーロラ活動が活発になっています。
2005/ 1/31 09:30 高速太陽風が続いています(550km/秒)。オーロラもやや活発です。
2005/ 2/ 1 10:27 太陽風の速度が再上昇しました。現在は600km/秒。オーロラがとても活発に活動しています。
2005/ 2/ 2 13:06 太陽風の速度は緩やかに低下して、静穏レベルに近づいています(450km/秒)。オーロラ活動も概ね穏やかです。
最新のニュース

2005/ 2/ 3 10:06 更新
太陽風の速度がやや高まっています(550km/秒)。小規模のオーロラ活動が見られています。

担当 篠原

一旦450km/秒まで速度が下がっていた太陽風ですが、
再び上昇して550km/秒程度とやや速い状態になっています。
太陽風の磁場強度は5nT。
-3〜-5nT程度の南向きが時々現れています。
このため、オーロラ活動がいくらか活発になっています。
オーロラの活動殿目安となるAE指数のグラフを見ると、
500nT程度の小規模の活動が度々見られています。

SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、
西側(右側)に特にコロナホールらしき姿は見られず、
今回の太陽風速度の上昇の原因は良く分かりません。
ただし、これ以上の大きな速度上昇はないでしょう。

これから、太陽風磁場の大きな方向が切り替わるセクター境界を迎えると思われます。
磁場の方向が「太陽から地球方向」だったものが、「地球から太陽方向」に大きく切り替わります。
その際に太陽風磁場が乱れて、オーロラ活動をやや活発にする事があります。
現在のやや速い速度が続いた場合は、オーロラ活動も強くなりやすいでしょう。

太陽のフレア(太陽爆発)活動はとても穏やかです。
黒点も極小さなものが見えている程度です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。