宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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コロナホール (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 1/ 8 09:29 CMEの影響で太陽風の磁場強度がとても強まっています。オーロラもとても活発になっています。
2005/ 1/ 9 12:29 太陽風の乱れは収まりました。11日までは穏やかな状態が続きそうです。
2005/ 1/10 08:39 地球磁気圏は穏やかです。太陽風は概ね穏やかですが、磁場が強いなどやや不安定です。
2005/ 1/11 09:03 太陽風は通常レベルで、磁気圏は概ね穏やかです。明日からコロナホールの影響が始まるでしょう。
2005/ 1/12 15:26 太陽風の速度が上昇しています(580km/秒)。コロナホールの影響が始まりました。オーロラも活発になっています
最新のニュース

2005/ 1/13 10:24 更新
高速太陽風が続いています(700km/秒)。オーロラ活動もやや活発に続いています。

担当 篠原

太陽風の速度は更に上昇し、13日0時(世界時12日15時)頃に700km/秒に達しました。
高速風はその後も安定していて、とても速い状態が続いています。
一方、磁場強度は12日17時(世界時12日8時)頃から弱まり始め、現在は5nT程度に戻っています。

27日周期の図を参考にすると、半日程度変化の様子が早まっているように見えます。
太陽面のコロナホールの分布に変化があったためでしょう。
高速風は今日一杯は高い状態が続き、明日から緩やかに低下に向かうと思われます。
15日が終わる頃に通常レベルに戻っているのではないでしょうか。

高速風に刺激され、オーロラ活動が活発になっています。
オーロラの活動度を示すAE指数のグラフを見ると、500nT前後の活動がほぼ連続して観測されています。
また、1000〜1500nTに達する様な激しい変動も度々観測されており、
極域の空はオーロラでかなりにぎやかだったようです。

高速風は現在も続いていますが、磁場強度が次第に弱まっていますので、
今後は極端に激しい活動が見られることはないでしょう。
速度が高い間は、太陽風磁場が南を向いた時(ACEの赤線がマイナスに振れる)に合わせて、
活発なオーロラが見られます。

太陽面では、720黒点群が急速に規模を拡大しています。
画像でも目立つ大きさに成長しています。
しかし、フレア(太陽爆発)活動は穏やかです。
718群も含めて、目立った変化は観測されていません(GOES衛星のX線の図を参照)。
今の所は小規模フレアに対する注意で良さそうですが、720群の更なる発達には注意が必要でしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。