宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/12/30 12:23 太陽風磁場の南向き傾向が続き、オーロラもやや活発に続いています。新しい黒点群が中規模フレアを起こしています。
2004/12/31 11:14 太陽で715黒点群が活発にフレアを起こしています。太陽風の速度が一時的に強まってオーロラがやや活発になりました。
2005/ 1/ 1 11:09 X1.7の大規模フレアが発生しました。715黒点群が活発です。太陽風、磁気圏は穏やかです。
2005/ 1/ 2 13:57 コロナホールのため太陽風の速度が上昇しています(700km/秒)。オーロラが活発に活動しています。
2005/ 1/ 3 10:50 太陽風がとても高速で、オーロラがとても強まっています。今後一層乱れる可能性があります。
最新のニュース

2005/ 1/ 4 10:03 更新
太陽風は高速です(680km/秒)。オーロラも活発に続いています。放射線帯電子が増加しています。

担当 篠原

太陽風の速度が再び上昇しています。
昨日、太陽風は速度が650km/秒から620km/秒に下がっていました。
しかし、今日に入って、4日0時(世界時3日15時)頃から再び上昇を始め、
現在は680km/秒にまで上がっています。
これから極端に増加することは無いと思いますが、しばらく注視する必要があるでしょう。

太陽風の磁場強度は次第に弱まっています。
昨日までは10nTありましたが、緩やかに低下して、現在は5nTに下がっています。
オーロラは活発に活動を続けています。
AE指数を見ると500〜1000nT規模の活動が連続的に観測されています。

速度が再び上昇して高速風が続いていますので、これからもオーロラが活発に続く可能性があります。
ただし、磁場強度が弱まっているために、磁場の大きな南向き成分は現れにくくなっています。
このため、大規模なオーロラ活動が発生する事はないでしょう。
高速風は1〜2日程度続くと思われます。

GOES衛星の観測によると、放射線帯の高エネルギー電子の密度が急増しています。
GOES10(青線)は警戒ラインの10の4乗を越えています。
GOES12(赤線)はまだですが、この増加の様子から、
今日の最高値では警戒ラインを越えると思われます。
高速風が続いていますので更に増加する可能性があります。
衛星の運用などではしばらく注意が必要です。

太陽のフレア(太陽爆発)活動はだいぶ穏やかになっています。
715黒点群は規模も小さくなり、小規模な活動に留まっています。
今後も小規模フレアが見られる程度だと思われます。
その他には目立った黒点群はありません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。