宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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短期太陽風電子
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/12/28 11:00 太陽風の磁場が南向きになっています。しばらくオーロラがやや活発になりそうです。
2004/12/29 10:56 太陽風磁場がやや強く連続的に南を向いています。オーロラが活発になり、弱い磁気嵐状態になっています。
2004/12/30 12:23 太陽風磁場の南向き傾向が続き、オーロラもやや活発に続いています。新しい黒点群が中規模フレアを起こしています。
2004/12/31 11:14 太陽で715黒点群が活発にフレアを起こしています。太陽風の速度が一時的に強まってオーロラがやや活発になりました。
2005/ 1/ 1 11:09 X1.7の大規模フレアが発生しました。715黒点群が活発です。太陽風、磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2005/ 1/ 2 13:57 更新
コロナホールのため太陽風の速度が上昇しています(700km/秒)。オーロラが活発に活動しています。

担当 篠原

2日4時(世界時1日19時)から太陽風の速度が上昇を始め、
現在700km/秒ととても高速になっています。
太陽風の磁場強度も強まっていて、15nTに上昇しています。
お知らせしていた、コロナホールの影響が及び始めたと考えられます。
27日周期の図を見ると、
このコロナホールは前周期では最高で550km/秒程度にしか上昇しませんでした。
しかし、今回は一時700km/秒を越えています。
コロナホールの規模が強まったのかもしれません。
また、あるいは715黒点群の太陽フレアに伴って観測されていた、
CME(太陽ガスの放出現象)による高速風の影響が重なっているのかもしれません。

オーロラ活動に影響を及ぼす太陽風磁場の南向き成分(赤線のマイナス方向)は、
磁場強度そのものが強まっていることもあり、-5nTから-10nTの大きな成分が現れています。
このため、オーロラ活動が強まっています。
AE指数を見ると、500nTを越える変動が活発に観測されています。

27日周期の図を参考すると、コロナホールの影響はこれから2〜3日程度続きそうです。
速度が高く、磁場強度が強まっている間は、オーロラが活発になりやすい状態が続きます。
また、1日9時(世界時1日0時)に発生したX1.7の大規模フレアによって
CMEが発生している可能性があります。
この時間帯にSOHO衛星LASCO C3の画像が無かったため、詳細は分かりませんが、
もし地球に影響を及ぼすとすると、明日の朝以降に太陽風に変化が発生するでしょう。
ただし、発生箇所が地球に対して斜めを向いていましたので、
ほとんど影響が見られない可能性もあります。

活発にフレア活動を続けていた715黒点群ですが、Xフレアの後はおとなしくなっています。
黒点群としての規模そのものも縮小の兆しが見えていて、このまま弱まって行くのかもしれません。
もうしばらく注視する必要があるでしょう。
この他には目立った活動領域はありません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。