宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/10/ 2 10:45 太陽風のセクター境界を越えました。太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。
2004/10/ 3 06:49 太陽風の速度が少し上昇しています(400km/秒)。オーロラ活動が見られています。
2004/10/ 4 11:17 太陽風磁場が南向きで推移しています。このため、オーロラ活動が活発になっています。
2004/10/ 5 13:13 太陽風の磁場強度が下がり、オーロラ活動は弱まっています。
2004/10/ 6 10:45 太陽風の速度は遅く、磁気圏は静かです。太陽の東端でフレア活動が続いています。
最新のニュース

2004/10/ 7 11:25 更新
太陽風の速度は300km/秒に下がり、磁気圏は穏やかです。太陽では小規模フレアが発生しています。

担当 篠原

太陽風の速度が緩やかに低下を始め、現在300km/秒とかなり遅くなっています。
磁場強度も3nTに弱まりました。
このため、オーロラ活動も弱く、AE指数のグラフにはほとんど変化が見えていません。
昨日の記事で、小さなコロナホールの影響の可能性を記していましたが、
何も変化は見られませんでした。

SOHO EIT284の太陽画像では、太陽面の左下に縦に細長くコロナホールが見えています。
他よりも暗く見えている部分です。
ここからは太陽の磁場が外界に向かって広がっていて、それに乗って高速のガスが飛び出しています。
これから6日ほど経つと、その高速ガスが地球に当たる様になると予想されます。
写真上の目安としては、コロナホールが、太陽の縦の中心線と右端の中間に来る頃と考えて下さい。
それまでは磁気圏は穏やかな状態が続くでしょう。

太陽では、C2.5の小規模フレア(太陽爆発)が発生しています。
これまで指摘して来た、東端から上って来た活動領域が起こしたフレアです。
しかし、黒点写真を見ても、それらしき黒点群が見えません。
比較的規模の小さな活動領域だった様です。
今後もCクラスのフレアに注意する程度で良いでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。