宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
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Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
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オーロラ(衛星) (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 8/28 06:29 太陽風は速度400km/秒。磁気圏は静かです。太陽のフレア活動も見られません。
2004/ 8/29 08:59 太陽風、磁気圏は概ね静穏です。
2004/ 8/30 10:47 小規模の衝撃波が来ました。磁場強度が強まっており、オーロラが活発になると思われます。
2004/ 8/31 10:44 磁気嵐が発生しています。太陽風の乱れは収まりつつあり、磁気嵐は終息に向かうでしょう。
2004/ 9/ 1 12:16 太陽風磁場の乱れは終わり、磁気嵐も終息しました。
最新のニュース

2004/ 9/ 2 11:00 更新
太陽風の速度がやや高めですが、磁気圏は静穏です。明日、CMEによる小規模の乱れが見られるかもしれません。

担当 篠原

31日14時半(世界時31日5時半)に663群で発生したM1.4の中規模フレアに伴う、
CME(太陽ガスの放出現象)についてお知らせします。
SOHO衛星のLASCO C3カメラで、CMEが飛んで行く様子が撮影されています。
今回のCMEはきれいにリング状に見えています。
このCMEは地球から見て、ほぼ真横に放出されていますので、
地球への影響は小さいでしょう。
影響があるとすると、明日の午後以降に太陽風の速度に上昇が現れると思います。

続いて、宇宙天気の現況です。
太陽風の磁気擾乱はすっかり終わりましたが、
太陽風の速度は480km/秒と通常よりやや速い状態が続いています。
SOHO EIT284カメラの太陽画像では、太陽面は比較的のっぺりとしていて、
はっきりとしたコロナホールは見られません。
従って、太陽風の速度が更に大きく上昇する事は無いと思われますが、
現在のやや高速という状態がどの程度続くのか、予測が難しくなっています。
27日前の前周期にも、数日後ですが小規模な速度上昇が見られていますので、
関連があるのかもしれません。

太陽風磁場は強度が5nT。南向きはほとんどなく、磁気圏は静穏です。
AE指数によるとオーロラ活動も目立った現象は起きていない様です。
また、沖縄の磁場変化も磁気嵐による磁場強度の減少から、
通常レベルの青線に向かって回復している様子が分かります。

太陽面では東の端に667黒点群が上って来ました。
かなり活動的かもしれないという予測もありましたが、
現在の規模は小さく、活動レベルも低い様に思われます。
現在のフレア(太陽爆発)活動は無く、穏やかです。



SOHO LASCO C3カメラによるCME。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

8/31 18:18 UT

8/31 20:18 UT

8/31 22:18 UT

9/ 1 00:18 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。